Excelも不具合なのだ

 Word書類が開かなくてマイクロソフトに電話した結果、もう決別の時
か、と前回結論するのにExcelも含めたのは、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
の理不尽、ではない。Excelにも解消されない不安定さが数々あるのだ。
 かなり重大な現象は、表計算の保存ページを開けると、
「一部の内容に問題が見つかりました」
 と警告が出るもの。 
 発行元が信頼できる場合は「はい」をクリックせよとあり、私の私の
ためだけのiMacなので「はい」を押すと、
「読み取れなかった内容を修復または削除することにより、ファイルを
開くことができました」
 えっ。削除されたものがあるかもしれないってことなの、と不安が募
り、このまま作業を続けていいのか、このソフトは信頼に足るのか、と
心がざわつくが、無視できる不具合だと決めつけることにすると、さら
に、
「unspecified error 場所:行2、列79」という詳細内容と共に、書類
を開くことができない、との警告。
 が、書類は開く。
 作業を開始。
 保存しようとすると、同名のファイルが存在するので置き換えてもよ
いかと聞かれるので、置き換えを選んで保存。
 高確率でこの一連の警告が出る。
 電話をした際、この現象について、ついでに問うてみた。
 すでに把握されている不具合で、ただ解決できていないそうな。 
 不安な人はこの件のためだけに電話で問い合わせるであろう。そうい
う人達が一時間、一時間半と待たされた挙げ句、そのまま使い続けて大
丈夫です、と根本解決ではない答えを聞かされるのは腑に落ちなかろう。
そして、そういう問い合わせのせいで電話が繋がるまでに余分に待たさ
れることになる人達はうんざりだろう。
 マイクロソフトは、キャンペーンなどの販売促進メールだけでなく、
こういう情報を送ってくれてこそ、既存の顧客への誠意だろうに。
 それにしても、やっぱり困るのはWordだ。
 外付けハードディスクに保存した書類を新しいiMacに引き継いでも、
Wordの新バージョンで開けると書体は変えられ、書類の体裁は崩れ、オ
リジナルの書類の面影はなし。Wordのバージョンがさらに上がると、文
字化けして読めなくなる時が来る。
 新iMacになった今、私は旧ワード書類を新ワード形式にコピペ、ある
いはPDF保存する単純作業を迫られている。
 奪われる膨大なる時間。
 IT技術は格下なのか。
 手書きなら、何十年後でもそのまま読める。