どうしたんだ、郵便局

 前回、日本の郵便局は住所が不完全でもちゃんと届けてくれると書いた
が、手放しで褒められないのは国内の郵便物は誤配があるからだ。
 外国からの郵便物だけ、国の威信を賭けて頑張ってくれているのか。
 しかし、問題はゆうちょ銀行だ。
 通帳を作った際、表紙に手書きする私の名前を二度も間違えられ、
「これでも大丈夫です」
 二度とも、このまま使えと押し切られた。
 しかも、中に印字された金額も間違っている。
 気づいて訂正されたようだが、上から訂正の線が引かれているわけでは
なく、郵便局の通帳に馴染みがないと、あとで見た時、面喰らいそう。実
際、通帳を見る度、私はそうなる。
 これも一度だけの経験ではない。
 私にだけ集中して起こる現象なのかなあ。
 人為的なミスに目くじらを立てるわけではない。ただ、正しく対処して
もらいたいだけだ。
 だって、通帳の名前ですぞ。金額ですぞ。それを間違うって、あり得る
のか。
 これでよく銀行業務ができているものだと呆れてしまう。
 ところで、私は朝起きたら一番に湯を沸かす。
 南部鉄瓶で湯を沸かし、紅茶とコーヒーを入れる。紅茶はポットでいれ
る本格派だが、コーヒーはインスタント。自分でも理由はわからない。残
った湯は、薬罐で沸かす麦茶に合流させて、一日分の飲料とする。
 ところが、ガスが点かなかった。
 ガスコンロの電池が切れたのか。
 買いに走ってもいいが、九時を待って電話した。
 ガス保守でお世話になっている会社にかけ、社員を名指しで頼んだら、
出勤していて、私の話を聞くと、ガスの元栓を一度閉めてから開けてみる
よう指示される。
 点いた・・・。
 近頃はますますガス漏れ対策が強化されていて、器械が、私の元栓の開
け方に安全装置を働かせるべき何かを感じ取り、一時的にガスの供給を止
めたのだろう、とのこと。
 九時を待つ間にインターネットで調べたが、この可能性に言及している
ものはなかった。
 やっぱり餅は餅屋だなあ。
 少し前にも彼に電話したことがある。
 その時は、炊飯器のホースをガスの元栓に繋ぐ前にガスの元栓を開いた
ら、本来その逆が正しい手順らしいのだが、ボッとガスが溜まったのが出
て、一瞬ガス臭くなった。
 今回はホースは繋がれていたが、同じことが起こったのかと問うと、そ
うだ、と言う。
 解決の方法だけでなく、なぜそうなったかの理屈も説明してくれる人が、
私は好き。
 そういう人に出会ったら、自ら率先して顧客になる。