初売りと言えば、福袋。が、しっかり封がされていて、中に何が入っ
ているのかわからぬファッション・ブランドの福袋は、どうしても二の
足を踏んでしまう。と言いつつ、去年、生まれて初めて買ってみて、ま
あ、納得はできるかな、という感想を抱いたのだったが。
言い換えると、「まあまあ」ということ。
これは、福袋を買った関西人が皆等しく口にする言葉であると、福袋
の東西事情を追ったテレビのレポーターが述べていた。
ところで、次に司会者が「福袋は、何が入っているかと思って、わく
わくするのが楽しいんですよね」と言うと、私は、あ、私の福袋の定義
は違う、と思った。
福袋とは、これだけの内容のものがこれだけ勉強した値段になってい
ます、という点を評価したい。なので、開けてからの驚きは少なければ
少ないほどよい。
一方、関西人だが中身がわからなくてもOKの人の場合、驚きは大き
いほど良いことになるだろう。ただし、求める驚きは半端なレベルにと
どまらず、もし、去年私が買った福袋のように、明らかに売れ残りと言
うか点数合わせのような感じがする小物が一点でも入っていれば、自分
にとって不用という意味でカウントせず、厳しく減点する。
ために、東京の人達のように、安易に「満足した」と感激できないわ
けである。
その点、食料品の福袋は、一つサンプル商品を展示しておけばいいし、
サンプルがなくても、店員が中身を教えてくれるので、安心だ。それで
も、私は封の隙間から覗き込んで確認しようとするのだったが。
そんなわけで、今年は、近くの副都心のデパートで、食料品やお菓子
の福袋を購入した。
予定外の衝動買いは、ネックレスの四点セット。でも、これは、通常
どおり吊り下げたり置かれた装飾品の中から好きなのを四点選んでよい
というもので、もうすぐ誕生日のフランスの友達向けに買う気になった。
一点だけ私用とし、残る三点を全部プレゼントする。それでも予算を
大きく低空飛行。だが、そうとは知らぬ彼女は恐縮して青ざめるかな。
でも、からくりをばらせないし、ま、仕方ないか。それにしても、こう
いう季節に生まれた人は友達孝行だなあ。
あ、そうそう。前出のレポーターが、服のブランドの福袋を比較して、
大阪のは断然お買い得だと言っていた。
来年、再チャレンジしてみよう。