2016-01-01から1年間の記事一覧

五パーセントは常に疑う

友達と奈良に行った夕方、喫茶店でくつろいだら帰るつもりが、夕食 も食べて帰ることになり、店を変え、注文してから、私達、今日中に帰 れるのか、と不安になったら、スマホを持っている友の出番。 ささっと調べ、絶対この電車に乗らねばならぬ、というのを…

ご褒美は神様から

日帰りでも近場でも、友達と一緒に観光に出かける時は、どこをどう 回ると効率が良いか、いろいろ調べて、時刻表や最寄りの駅からの地図 なども必要な部分を抜粋してまとめ、印刷して持っていく。 当日はそれに沿って行動。時間の無駄なく遊びきれる。 友達…

旅行は、下準備

友達と観光地に行く時は、日帰りでも、しっかり日程表を作っていく。 先週フランス人が京都に来る時は、彼が清水焼の店に行きたいと言う ので、五条坂は確定とし、歴史や伝統を感じられる場所が好き、混雑は 嫌、という彼の嗜好を考慮して、あとはどこに行こ…

優先座席でなくても

先日、地下鉄に乗ったら、並んで座り、声高な英語で喋っている若い 男女がいた。 白色人種の透明な肌と違い、ニホン人と同程度に濁っているが色味の 方向性は違う。ニホン人が思い描く典型的白人ではないけれど、いかつ い体格は、そういう国の人。 次の駅で…

写真を撮ってもらう時

今日は見事な快晴で、空はどこまでも澄んでいる。 空を覆い尽くすようなうろこ雲や刷毛雲は、もうない。 この雲なき青空が冬であったか。 今月初めに京都の仙洞御所をおとなった。 紅葉の季節は許可される人数が増えるようで、参観者数は五十名ほど。 見頃前…

相談する人

愚痴を言わないかと友に聞かれて、言わないと答えた、と前回書いた が、私とて、それに似たことを言わないわけではない。が、愚痴だと判 断していなかった。 愚痴と、そうでないものを分かつのは、何。 幾人かの友の事例で考えてみた。 愚痴や悩みを瞬時に解…

愚痴を言う人

話の流れの中で、友達から、愚痴を言わないか、と聞かれて、私は考 え込んだ。 「言わないなあ。私の周りにも愚痴を言う人はいないなあ」 私も、私の周りの人達も、別に聖人君子ではない。 手紙をやり取りしている叔母と電話で話した時、 「ちょっとね・・・…

この世の縁

先日、友達と鞍馬寺から貴船神社を巡った。 貴船神社の本宮から奥宮に向かう時、人の家の駐車場の車に隠れるよ うに自動販売機があるのを見つけて、友にそう告げた。彼女は、持って いたのを飲み干し、買いたいと言っていたのだ。 ところが、 「この先には、…

今を善く生きる

テレビで、犯罪捜査の副産物で、思わぬ不運に見舞われたイタリアの 家族の話を見た。 犯罪捜査に協力してDNA検査を受けたら、初老の夫が、双子の子供 達と親子関係になく、残る一人も同様で、昔、妻が二人の異なる男性と 不倫して生まれた子供達だったの…

現象に学ばない

十二月にクリスマスケーキが売れるのは二十四日まで。二十五日にな ったら大きく値引きしないと売れない。 これに引っかけて、女性の二十五歳以降は売れ残り、と揶揄されたの は過去の話だと思っていたら、男女の別なく、その法則が今も当てはま ることが内…

脳の限界

このところ、言葉から精神へと考える対象が向かっているのは、この 世の事件や人の腐敗に、暗澹とさせられ、心が翻弄されるのは、確たる 精神の拠り所がないせいではないか、とそれを探しているからだ。 そんな中、池田晶子を知った。 生きるとは。 死ぬとは…

脳の初期設定

人は、言葉を使って考える。だが、この思考を閃いたのは私一人の力 だ、とうぬぼれるとしたら浅はかで、私達は、過去から今の私達に繋が る連綿たる人達の思考の先っぽに新たな若葉を芽吹かせたり、花を咲か せたりできるだけ。 人類全体が巨大な神経回路み…

思考も、共同作業

おぎゃあと泣くことしかできなかった子が、そのうち、ちゃんと喋れ るようになるからくりは、不思議だ。言葉を、その意味するところはこ うだと説明されなくても、正しく使いこなせるようになるのだから。 当たり前、ではある。 だって、言葉を理解するため…

無から有は生じない

前回も、私なりに正確さを期して単語を選び、書いたつもりだが、使 った単語を、私が思っているような意味で理解してもらえただろうかと、 ふと気になり、辞書で調べた。 「正しい」。 これは、「道理に叶っている、事実に合っている、正確であること」 とあ…

死んでも死なない

「正しいことは、正しい」 と聞いて、強い味方を得た気分で勝者の笑顔になりかけたら、 「自分にとってだけ正しい事ではなくて、誰にとっても正しいことが、 論ずるに足る正しさ」 と言葉が続き、えっ、と笑顔が膠着。 理系、文系。 保守、野党。 陰、陽…。 …

善き人間

今より善き人間に----私は前回そう書いた。 そんなことを書いた自分自身に妙な感じを受けている。 面映ゆい、こそばがゆい、というのではない。照れはないから。 無理して背伸びして書いてしまったなあ、と肩をすくめる感覚とも違 う。本当にそう思ったのだ…

お天道さまか子供

狩猟が趣味のベンツおじさんが、 「自分なら、人を殺したら、自分も死ぬ」 と彼の孫に言った話を書いたら、二日後の八月二十九日に和歌山の建 築会社で発砲事件が起こって人が殺され、三十一日にはその容疑者が腹 を撃って自殺して、なんというタイミングな…

大人の言葉

「親の顔が見たい」は、人生の含蓄や戒めが入って完結した一文になっ ていないのに、ことわざだと早とちりしてしまった前回であるが、「親 の顔」を親戚まで広げていいと考えるようになったのは、ベンツおじさ んの孫と話した会話に因る(よる)。 ベンツお…

言葉の威力

空はますます青く、雲は白く、そして伸びた草はいっせいに同じ方向 になびくから、風も見える。 秋近し。 が、今朝は七時前にはエアコンをつけてしまった。視界は秋、でも真 夏の蒸し暑さ、という釣り合わない現実に、五感が混乱して、耐性が低 くなっている…

意味が、災いの元

少し前まで、「パンツ」はズロースの意味だった。今はズボンの言い 換えだ。 言葉は変わる、時代と共に。 それがわかった上で、 「もう九時です」 この文章をぽつんと提示されたら、どう理解するのが今の普通だろう。 ベンツおじさんが、この文を英語に訳せ…

「もう九時」の「もう」は

つい先日まで、夜の七時を回っても明るかったが、今、その時刻には、 もう夜だ。 昼間の空を見上げれば、秋の雲。 相変わらず蒸し暑くても、ひたひたと次の季節が忍び寄っている。 移ろう時は止められないんだなあ。 ふと、心がしーんとする。 さみしさ。 あ…

言葉が、創造する

言葉は自分そのもの、と高らかに言い切った池田晶子の考えに初めて 出合った時、 「すごいなあ」 と絶句したのは、さらっとこう言ってしまえる彼女の強さに圧倒され たのと、もう一つ、彼女の考えに気持ちよく全面降伏されそうな自分を 自覚しつつ、けど、こ…

人は言葉

人の言葉で、まったく新しい物の見方を知ることがある。 体内に胃や腸が存在するが、つまるところ、口から肛門まで一本の管 だという消化器系の医者の言葉は、その分野の人にとっては言わずもが なの当然だろうが、私には目から鱗だった。 他者の言葉は、世…

それはセクハラ

あとで気がつくことは多い。 前回、「旧知の知り合い」と書いたのは、正しくは「旧知の仲」。意 味はだぶるし無駄に文字数を使うしで、愚かであった。 正しい解釈に気づいたこともある。 ベルを鳴らして私達を追い立てた自転車の主を非難する言葉を友に向 か…

押しピン

先日、友達と京都の北野天満宮に向かって歩いていたら、後ろから頻 繁に自転車に追い越される。 私は自転車と袖振り合う危険な側にいるので緊張させられるが、さり とて、 「ちょりん、ちょりん」 ベルを鳴らして追い立てられてもなあ。 ちなみに、この「ち…

蛍光灯

台所の蛍光灯が切れそうだったのが、ついに切れた。 どうせそうなるにしても、この日だけは除けてくれたら、という日を 見澄ましたように曇天の朝。午後からは雨の予報。 シンクとコンロのそれぞれのスポット照明で一、二日しのごうか。で も、天井の蛍光灯…

禁煙可

居酒屋でなくても、大半の店が「喫煙可」。 これなら普通の文章だろう。 ところが、前回、「禁煙可」と書いてしまった。 ブログは訂正したのち、このあり得ない書き間違いのおかげで閃いた。 「喫煙可」とは「喫煙者大歓迎」の意味。 ならば、店は「禁煙可」…

「ランチなら喜んで」の理由

大学時代、同じ専攻学科で同じゼミだった男の子から電話がかかって きた。 「男の子」の面影なんぞ、とうの昔に消え失せているとわかっていても、 その名を聞けば、「男の子」という当時の言語認識が呼び覚まされ、ど うしてもそういう言葉遣いになってしま…

凶は15%

京都の車折(くるまざき)神社と御金(みかね)神社は、金運財運の 神様。 先日、二日間あいだを置いただけで両方の神社にお参りし、おみくじ を引いたら、どちらも「凶」。 金運の神様からの「凶」のお告げにたじろぐが、立て続けの「凶」っ て滅多にない奇…

金運神社で凶

今週は、二日間、京都で遊んだ。 火曜と金曜日。 一緒に行った友は異なる。 どちらの日も、行くことになっている場所と時間があるが、それ以外 は未定。 私より京都を知らないそれぞれの友のために、古都の良さに衝撃を受 けてもらおう、と交通の便や時間配…