2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大人の言葉

「親の顔が見たい」は、人生の含蓄や戒めが入って完結した一文になっ ていないのに、ことわざだと早とちりしてしまった前回であるが、「親 の顔」を親戚まで広げていいと考えるようになったのは、ベンツおじさ んの孫と話した会話に因る(よる)。 ベンツお…

言葉の威力

空はますます青く、雲は白く、そして伸びた草はいっせいに同じ方向 になびくから、風も見える。 秋近し。 が、今朝は七時前にはエアコンをつけてしまった。視界は秋、でも真 夏の蒸し暑さ、という釣り合わない現実に、五感が混乱して、耐性が低 くなっている…

意味が、災いの元

少し前まで、「パンツ」はズロースの意味だった。今はズボンの言い 換えだ。 言葉は変わる、時代と共に。 それがわかった上で、 「もう九時です」 この文章をぽつんと提示されたら、どう理解するのが今の普通だろう。 ベンツおじさんが、この文を英語に訳せ…

「もう九時」の「もう」は

つい先日まで、夜の七時を回っても明るかったが、今、その時刻には、 もう夜だ。 昼間の空を見上げれば、秋の雲。 相変わらず蒸し暑くても、ひたひたと次の季節が忍び寄っている。 移ろう時は止められないんだなあ。 ふと、心がしーんとする。 さみしさ。 あ…