2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

野菜も半加工食品だったのね

列車の外を流れる景色。山々の中にぽつんと柿の木があると、その実 の柿色は周囲から浮き出る存在感で、切り絵作家・滝平二郎が描いたよ うな昔の里山暮らしとまったく無縁の人生であっても、ああ、日本の秋 が来た、としみじみ懐かしく感じるから不思議であ…

視力の功罪

仕事を終えて帰る道中、向こうから職場の人がやって来ると言った。 「私の眼鏡は度数が低いので、気がつかないで通り過ぎることも多い の。でも、悪気があってそうしているのではないから、そういう時は 許してね」 「え、私もそうなんですよ!」 私は、裸眼…

車中風景

フラフープを持って電車に乗った。なるべく人の邪魔にならぬよう、 連結部脇の三人席の連結部側に座る。と、隣の初老の女性が「それ、フ ラフープですよね。懐かしい。これから試合ですか」と話しかけてきた。 フラフープと私の関係についてどういう憶測がな…

いつでも来い!

マンション入居時にキッチンに置くオリジナル収納家具の提案があっ たが、見た目が高価で値段に見合っていても、空間利用に難がある。電 子レンジやトースターをコンパクトに収納するラック開発では、通販会 社に“一日(いちじつ)の長”があるものなのか。母…

悪筆の理由

私はペットボトル飲料をほとんど買わない。買っても、飲み干したあ と、何度か水筒代わりに使用してからでないと捨てない。ケチなのだ。 それに、再生されるとは言え、ペットボトルの山を見ると、罪悪感を覚 えてしまうからでもある。 よって、先日、会議用…

心の深くへ

爽やかな朝が来た。地平線からのぼる太陽が雲を下から染めている。 夕刻と違うのは、光を浴びた雲の下方はもうしっかり昼間の白い色に なっていること。その代わり、近隣のマンションの壁は、一面、茜 (あかね)色だ。この色は朝であっても郷愁を誘うものな…

カナリアが来た

レモンカナリアのピーコが五月に死に、悲しかったが、カナリア がいない生活はもっと寂しいので、また飼うことにした。 カナリアは16世紀からヨーロッパ各国で改良が重ねられ、日本 には江戸時代に渡来し、高級な鳥として大名などに愛でられたそう で、葛…

私なりの進化

遠方より友が来たりて、会った。落ち合ったのが観光地でもあったの で、デジカメを持参する。 ところで、デジカメって、フル充電してほとんど使わなくても、1ヶ 月ほど置いておくと放電してしまうものだったのか。そうとは露知らず、 撮ろうとしたら、電池…

月旅行なら

中学生の図工の時間、どういう課題だったかは忘れたけれど、画用紙 一杯に大きく蟹を描いた。それを見て、美術の先生が「足の一番外側が みんな同じ色なのが調和になっているね」と言ってくれたが、なんとか 褒めるところを見つけようと苦心して捻り出してき…

フランス語では売春宿と言う

買ったジャケットのボタンを変えればぐんと高級感が増すかと思い、 まずは、買った服に予備で付いてきたのや、服を捨てる時にはずしたの を集めた桐の箱を見てみることにした。 昔、両親から旅行のみやげにもらったもので、箱の上には刺繍が施さ れ、その図…

秋休み

昨日のメルマガでは、ちょいとしたミスをした。そう言えば、にやっ と笑う人もいるはず。ごめんなさい。風邪のせいです。 (注・メルマガと連動させていることからくる話なので、無視してくだ さい。メルマガのヘッダーに関してです) なんでも何かのせいに…

我が足に秋はない

「雨が降ったので、ブーツを履いた」 一見普通にみえるこの文章、じっくり読んでもそのように読んでもら えればありがたいのだが。 私は、この夏、同じサンダルを、これでもか、というぐらい履き倒し た。正確にはアーチフィッターワーク<バックベルト>。 …

気難しいのか正当か

ヘアサロンに行った。シャンプーなしでカットしてもらうだけなので、 もっとも店の売上げに貢献しない客である。しかし、滞在時間も最短だ から、時間単価から見れば、案外、上客かも。 私は、カットが始まると、雑誌を閉じて、鏡の中にじっと見入る。指 先…

「今」が最高の稀少価値

秋物が店頭に出揃った。ジャケットは、ベルベット素材のショート丈 が今年流。ショート丈はロングのフレアスカートと相性が良く、個人的 にこのシルエットへのファッション回帰を希望していたところ。それに、 ベルベットは着るだけでぱりっと正装の雰囲気に…

占った

同僚に頼まれて、占いをした。 プロじゃないので、その場ですぐには結果が出せない。それにしても、 頼まれてから随分待たせてしまった。普通は、何であれ、さっさと片づ け、精神的にゆとりを持ちたいタイプなのに、なぜ。 これにより、私にとっての占いと…

大人になったら西洋人?

職場の女性の髪型が変わったので、「また髪を切ったのですか」と話 しかけた。「ついこの間、切ったばっかりだったのに」。 すると、あれからもう2ヶ月は経つと言われて、「ひぇ〜」。 「人の髪の毛をカレンダー代わりにしないでよ」。 しかし、しみじみ、“…

未だに不慣れ

湿った空気に乗って金木犀の香りがやってくる。二日ほど前からかす かに感じ始めていたのだが、我がマンションの金木犀でも、小さなオレ ンジ色の星の花が、ちらほら目に付く大きさになってきた。 今日は10月5日。毎年、この日に金木犀の香りがもっとも強…

重くヤバイ

気力を奪う蒸し暑さは去った。思えば、薄着の夏に向かってボディラ インの引き締めを目指したのは七月。それが、夏風邪を引いて一時中断 したら、今や、そのまま無期延期へと静かに移行しそうな様相である。 私の友達に、体重が増えた我が身のことを「ああ、…

「愛情」が「発情」?!

私は占いをする。占いの困ったところは、ちょっとでも自分にその自 覚があると、一気に「そうだ!」と思い込んでしまうことではないか。 中学生の頃読んだ占いに「あなたは本棚を本で埋めるのが好運」とい うようなことが書いてあったからいけない。何がいけ…

仕事が多忙でストレスかと医者は問う

歯医者で「マウスピース」の二代目を制作してもらっている最中であ る。昔からこの呼び名だったが、「マウスガード」を広めたいという時 代の意図があるのか、近頃は、こちらの言葉の方をよく耳にする。 起きていれば意識的に手加減するのが人間だが、寝てし…