2011-01-01から1年間の記事一覧

幸せは、今のあなたの中に、ある

きのうは友達の家の餅つきに招待されたので、クリスマスというより 迎春準備。 一方、正月は、母親が、 「特別なことはしなくてもいいかなあ」 私も、喉と鼻のアレルギーを発症中で、「大」抜き掃除でお茶を濁し たい気分なので、淡々と地味な正月になるかも…

パリの病院にて

今日は、パリで入院した時の話。 七月のある朝、急に足裏の感覚が鋭敏になり、丸い凸型突起で埋め尽 くされた健康スリッパが痛くて履けなくなったら、次に、からだ全体に ぱあっと大理石状の赤い斑点が広がった。 全身総入れ墨のような症状にはたじろがされ…

薬を勝手に止める人

アレルギー科の医者に、 「薬はちゃんと飲んでいますか」 と聞かれ、 「はい」 答えるも、質問の真意を測りかねて、きょとん。 「それは感心」。 へっ? ますますわからん。 「高いお金を払うのに、飲まなきゃ、もったいないじゃないですか」 「そういう患者…

バーサン、厚顔

顔が真っ赤にかぶれ、市販の化粧水がヒリヒリ肌にしみた時に手作り 化粧水を始めたが、今は、大手化粧品メーカーのパラベンの入っていな いのを使っている。 肌の調子は良好。 ただ、このブランド。定期的な三十パーセント引きセールの対象外な のだ。 すが…

ジーサン、臭い

個人的に英語を教えている小六の女の子は一人っ子で、三年ほど前ま で、 「私がおむつとか全部面倒見るから、赤ちゃんを産んでっておかあさん に頼んでるんだけど」 としきりに言っていたが、この夏、彼女の家に、赤ちゃんならぬおじ いちゃんが来た。 おじ…

ばっかり食べ

右利きの人は左手でご飯を持つので、ご飯は左手前。 そうなっていないと、食べる時にご飯をその位置に持ってこようとし て、まずはすでにそこに置かれている皿を移動させねばならず、ドミノ 倒しの面倒臭さが生じる。 正しい配膳は、食べる人への愛情。 私は…

見えない親たち

英語の個人レッスンのあと、夕食をご馳走になる。 三人姉妹のうち、正しく箸が持てるのは末娘だけ。 なぜか。 親が教えなかったからだ。 末っ子は、本能的に正解に辿り着けた。 「ああ、そういう子は優等生なんだ」 親にとっての優等生。 じゃあ、そうなれな…

邪悪な嘘

人は、会話する動物。 そんな私達は、相手の言葉を、まずは真実を語っていると思って聞く のではないか。 前出のベンツおじさんの話を、私はやっぱり素直に聞いた。 枯れ草が自然発火した程度なら、すぐに火を消せるのに、わあわあ、 山火事にまで大きくした…

自慢する人

女友達から絶交され、彼女の自慢話から解放されたと喜んだら、後継 者に現われたのは年配の男性。 彼とは面と向かって話をせざるを得ない。 彼もまた、拝金主義者。 普通なら定年している年齢だが、自営業で、今も現役。よって、結婚 前の仕事を過去の栄光と…

特殊な嘘

前回、友と絶交する原因になった友の一人娘のことを「幼い」と書い たが、 「小学生でもリストカットするのかなぁ」 不安になって確かめたら、当時、その子はもう中学生になっていた。 「幼い」を撤回して、ひと安心。 自我が芽生える季節として、中学生以上…

嘘つき

東京に住むフランス人から電話があった。 フランス語で「元気?」。 「とても元気よ」 と私。 嘘だ。 朝方、奇妙な夢の世界を懸命に生き、そういう時の常で、脳の一部が 異常に活性化して、寝ながら疲労し、なのになかなか夢から抜け出せず、 やっと目が覚め…

老眼鏡は、嫌われもの?

「また買ってきたん」 と母。 私が、お中元の売れ残りのゼリーを二箱買ってきたのだ。 これまでに買った九箱で買い納めにするはずが、そうできなかった。 「どこで売ってたん」 私は背が高い。日本女性の理想身長という程度の背の高さだが。 そして、スーパ…

癖? 食い意地?

「なくて七癖」の中で本人が自覚できている癖は、一般的にいくつぐら いあるのだろう。 電車で遭遇したことがある。 膝の上に広げた漫画雑誌に没頭しつつ、太い指を鼻の穴に突っ込んで は、その成果をぺろぺろ舐める男。 指先で自分の唇を、ずっと、ずう〜〜…

生足の復讐

秋分の日を境に涼しくなったのはいいけど、洋服も寝具もまだ秋物を 出せていない・・・。 いや、私が聡明なら、九月の初めから準備に取りかかれていたはず。 九月の一週目に、アレルギーの薬が、 「ほんとに効いてるんかい!」 と〈いちゃもん〉つけたくなる…

六年目のカナリア

レモンカナリアの「ピィ」が我が家に来たのは2005年10月15日。 なので、九月生まれってこと。 この九月には満六歳。 が、今年に入って、ピィは止まり木からバタバタ落ち始めた。 つかむ力がなくなったのか、からだのバランスが取れないのか。 なんにせよ、放…

崩れない陳列法

夏の終わりは、夏物商品売り尽くし。 大手スーパーの衣料品売り場に立ち寄ったら、夏物肌着が半額セール 中。 それも、もともと定価の七掛けぐらいの赤札になっていたのが、レジ に持っていくと、そこから半額になるそうな。 汗がサラッと乾く素材らしいが、…

四年目の金魚

今年も、夏の終わりに駅前でお祭りがあった。 金魚すくいはない。 三年前から、なくなった。 もっとも、私が金魚を飼いたいと思い立ったのはその一年前の夏で、 それが最後の夏になるとも知らず、子供達に混じってポイを握り、四匹 もらって帰れたのはラッキ…

人は砂でも死ぬ

砂浜に掘った落とし穴に、何も知らない夫が落ちたら、あとで夫婦で 大笑い。 そんなたわいないひとときを予定していたであろう二十三歳の妻の計 画は、しかし作った穴があまりに大きすぎ、かぶせたシートの上の砂は 多すぎ、しかも雨が上がって乾いた砂が砂…

「安全神話」は悪魔の囁き

国がフクシマ原発周辺の土地を借り上げようとしていると新聞で読み、 私は至極まっとうな政策だと受け止めた。 放射能汚染が広がれば、もう住めない。 悲しくても悔しくても、さっさと逃げよ。 とは言え、一文無しでは逃げるに逃げられない。 が、国から地代…

『原子炉時限爆弾』の良心

福島原発の事故は赦せない。 けど、もういいよ。 福島原発でトラブルが続発するたび、お手上げ状態の東京電力。 九州電力は、やらせメールで民意を操作しようとした。 関西電力は、約四百年前の天正大地震の大津波の事実はなかったこと にして原発を建設した…

読書は暇つぶし

ああ、なんで。 二種類の漢方薬を飲み始めて、アレルギー症状は治まっていたのに。 最大呼吸流速(ピークフロー)メーターは、口よりひと回り小さい直 径の白い筒状の紙を口にくわえて息を吐くと、先端についた機械が息を 吐く速さを計測してくれる医療機器…

必然を待つ

友達と、大阪のどこでランチしよう、という話になり、私が、まだJ R大阪三越伊勢丹に行っていないと言ったら、 「五月の開業の時の混雑は遠方から来た人が大半で、大阪の人はほとん ど行かなかったんですって」 と友は言い、 「それに、デパートは、私の友…

舌のコントロールを失って

家庭教師先の三姉妹の小六の末っ子が、レッスン後の夕食時に、指に できたマメを見つつ、 「つぶしてもいいかなあ」 「駄目」 高三と私は、同時に同意見。 新しい皮膚が再生されたら自然にはがれるから、それまで放置すべし。 経験者なので自信満々で言える…

世界一を、ありがとう

夜中に何度か目が醒めた。 寝る前、 「三時半ぐらいに目が醒めたら、FIFA女子ワールドカップの日本対アメ リカの決勝戦を見られるなあ」 などと思っていたけど、一時過ぎに目が醒めたのは、ちと早過ぎる。 トイレから戻って目をつむり、考えた。 決勝戦の開…

タカシ君、ごめん

梅雨のあいだは、雨のせいで蒸し蒸し。 梅雨が明けると、快晴だけど蒸し蒸し。 それが日本女性のうるおい肌の秘密、とわかっていても、気が滅入っ てくる。 しかし、そんな気分に支配されていたのでは、受動的敗者になる。 私は、笑う気はないのに、つい笑わ…

終わらざる夏。放射能汚染

書評を読んで面白そうだと思ったり、売れていると知ると、とりあえ ず図書館に予約。 人気の本は、かなり待たされる。 『終わらざる夏』がそうだった。 誰のどんな内容の本で、なぜ予約する気になったのか、なぁんにも思 い出せない今頃になって、ようやく手…

「おっしゃる」アレルギー

アレルゲン検査はすべて陰性だが、アレルギー科に通院中。 それって普通? 密かに気になっていたら、 「アレルゲンが特定できない喘息を“非アトピー型喘息”と呼びます。 この場合、発作の引き金となるタバコの煙などアレルゲン以外の誘因を 避けることが重要…

煙草ハラスメント

症状から、間違いなくアレルギー。 処方で治ったから、もはや決定的。 内科医にそう診断されるも、客観的な検査はしてくれないので、アレ ルギー科のある病院を訊ねたら、アレルゲン検査の結果は全項目が陰性。 笑い話みたいな事実に遭遇したが、その後も通…

目が節穴

バッグのショルダー紐に空いた穴は、長さ調節のため。 そのぐらい知っているし、実際、私の身長に合わせて穴を変えたこと もある。 けど、肩掛けバッグとして店に出ていたら、ショルダー紐を目いっぱ い伸ばしてたすき掛けにするという発想はできない私だっ…

思考の硬直

私は、星占いの惑星のシンボルサインを全部描ける。 けど、火星のサインは男性のシンボルマーク、金星は女性のマークと 同じだとは気づけなかった。 久しぶりに読み返した本の中でその記述に出合い、 「おお」 感心するも、自己嫌悪たるや二倍である。 で、…