前回のフランス旅行中、ずっと友達の家を渡り歩いていたが、ある夫
婦の家に滞在中に、彼らが彼らの知り合い夫婦をランチに招いた。その
知り合い夫婦は日本を旅行して日本贔屓になったので、私がいれば話が
盛り上がるだろう、と思ったらしい。
この日本贔屓夫婦から、半年ほど前に、この日からこの日まで日本に
行く、とメールが来た。
関西に数日間滞在してから沖縄に飛ぶ。
関西にいるあいだに私と再会できたら嬉しい。
もちろん、私も。
でも、いつ、どこで会いたいのかがよくわからないので、日程の詳細
が決まったら教えてほしいと返事を書いたが、出国日が近づいても連絡
がない。
ようやく、彼らのホテルの名前と共に、この日に私と会えたら嬉しい
のだが、というメッセージが送られてきた。
情報が最小限なのはWhatsAppかMessengerで無料音声通話をしよう、
ということだったからか。
私はどちらも使えない。
これまでインターネットで無料通話していたフランス人の友達と私は、
突然、Messengerで通話できなくなり、Google Meetに移行していたの
で、そう伝えて、Google Meetを提案。
どうやって通話するかを伝えたら理解してくれたが、じゃあ、この日
に話そう、とは言ってこない。
でも、土産は何がいいかと問うので、私と会う気なのは間違いないの
よね。
ブルターニュ地方名産のお菓子はどうかと聞かれて、私はブルターニ
ュ地方の土産だと一目でわかる図柄のミニトレイを頼んだ。前に一つ買
って帰ったが、もう一つほしかったのだ。
ランチョンマットのことか。
違う。
縦横の寸法がわかるよう、私のミニトレイに物差しを当てて写真を撮
り、
「もし探すのが難しかったらランチョンマットでも」
私が持っているランチョンマットの写真も送る。
うち一枚は、島と言えないほど小さい島に小さな石の家。
あまりに有名な観光名所だが、
「私達、そこに小型船を持っているの」
という返事。
でも、相変わらずインターネット通話の話はない。
私は本当に彼らと会うのか。
また不安になってくる。
けど、彼らが、私への土産を買ってきて私に渡さないのはナンセンス。
もう心配するのはやめて、私と一緒にどこに行きたいかと問うと、返
事がない。
彼らの到着日が来た。
何時に着くんだ。
気を揉む必要はないのにやきもきしていたら、
「今空港に着いて、バスでホテルに向かっている」
突然メールが来て、一応、安堵。
で、私とどこに行きたいのサ。
会った時に言っても遅いよ。
私には事前準備が必要なんだから。
ああ、不安。