トラックボールとか

 母がパソコン教室なるものを見つけたと言い、結構なレッスン料を取
られるけれど習いにいこうかなあと言う。
 え。パソコンも持っていないのに習いたいって。だが、芽生えた学習
意欲をそぐことはない。「だったら、私が教えてあげる」
 すると「携帯の使い方も満足に教えてくれないくせに」と言うので、
「お金を払えば別」と言ったら、母は、そういうものかと、いたく感じ
入った表情になった。
 私にパソコン指南をしてくれたのは弟。だが、遠方在住ゆえ期間限定
の突貫授業で、大枠だけ教えて、「一度、ちゃんとした所に習いに行っ
た方がいい」。
 ところが、パソコン教室に問い合わせたら、すでに私が知りたい操作
はクラス授業の範疇を越えていることがわかって、没。
 でも、コンフリクト対策も再インストールも一人でやりこなせたのは
Macだったからだと思う。OS X以降はそういうこともなくなり、物足り
ないぐらい。
 先日も、光ブローバンドに切り替えた際、プロバイダーの無料設定ア
シスタントのサービスを頼んだのに、自分で設定できてしまった。
Macの人は、大抵、そうですよ」
 好印象の担当者がにこにこ笑う。
 しかし、彼の目には私がibookに外付けのキーボードを付けているの
が不思議なようで、なぜ、と問われてしまった。
 私は、気に入るデスクトップが出るまでのつなぎのつもりで買ったの
だと説明しつつ、それよりも、トラックボールのことが気になっている。
 普通のマウスだと、力の弱い中の2本の指が酷使され、痺れることに
腹が立ってきて、親指操作のものがないかと探して、辿り着いたのだ。
これだと、マウスを浮かして動かすという、機械に従わされている感じ
からの解放にもなり、満足だったが、職場では「うわぁ。初めて見た」
と大げさに驚かれてしまった。
 ところが、なんと、「いえ、僕もトラックボールです」。
 Macよりもマイナーなのに、生の仲間が見つかった!
 さて、我がibookは小さい割に高性能だが、そろそろ、画面の大きい
デスクトップが欲しくなってきた。
 同じiシリーズで、次は断然、アップルのiMac G5欲しい!
 大声で叫んだら、天に届くかな。