シミにも効く、手作り化粧水

 いろいろ値上がりしているが、節約術は何かというアンケートの上位
に『手作り化粧水』が入ったとは、びっくり。
 でも、そんなに仲間が多いんだ、と素直に喜べなかったのは、節約目
的という点に心が反撥したのかな。なんで、そんな見栄、張るかねえ。
 私が手作り化粧水に切り替えて、一年以上経つ。
 ある日突然、肌が、それまで使っていた化粧水を受け付けなくなった。
乳液も駄目。だが、洗顔しっぱなしだと、肌はバリバリ。
 すがる思いで、蒸留水とグリセリン尿素で作る手作り化粧水を試し
たら、肌が受け付けてくれた。
 理由もわからず炎症した肌は、理由もわからず恢復したが、最悪の状
態の肌が合格点を出した物は一番安心であろうと、そのまま継続するこ
とにした。
 たまに、美容液か乳液、あるいはスクワランを重ねる。美容液と乳液
は、肌の老化を促進するらしいメチルパラペンが入っていないのを探し
たら、一流メーカーの量販店向けブランドで見つけて、これまた安上が
り。
 よって、〃安さも重要派〃であると自認するとして、私の仲間達は、
私同様、手作り化粧水がシミに効くことを発見しているかなあ。
 フランスにいた頃、ほとんど化粧っ気のない人ばかりなので、私もU
Vケアの乳液だけで過ごしたら、帰国後、頬骨の高い所に流氷のように
シミが表われ、しかも、そのひと所には「ここから紫外線を吸収したん
です!」と自己主張するような鉛筆の芯ほどの大きさの濃いシミができ
てしまったが、まず、その濃いシミが薄くなってきたと思ったら、その
周囲の流氷も、温暖化で溶け始めた北極の氷のように、徐々にちぎれて
小さくなり出した。
 手作り化粧水を肌が最大限に吸収できるよう、綿百パーセントの化粧
用コットンで、毎朝、パックしているのがよかったのだろうか。
 四枚、あるいは五枚にはがれるコットンを使うが、どちらの場合でも、
私は、一枚のコットンをさらに二枚にはいで使う。
 化粧水をたっぷり染み込ませると、そうできるのだが、おかげで化粧
水がなくなる速度は半端じゃない。でも、何日分も作り置きできるわけ
ではないので、結果的に、それでいいことになる。
 コットンが乾燥する前に、はがす。
 肌が、心地よく、しっとりしている。
 どのぐらいで効くかも、万人に効くかも保証できないけど、よければ、
お試しあれ。
 あ、一つ、アドバイス
 コットンから化粧水が滂沱(ぼうだ)と垂れるので、首にタオルを巻
くといいです。