整理ベタ

 今日は天気が悪くて、書類の整理ができなかった。
 作業を保留にできてホッとしたのが本音だけど。
 あ。
 「書類の整理」には意味が二つあるなあ。
 一つは、パソコン内の書類のこと。
 実際、十月四日に新しいiMacが来てすぐ、私はこの問題に直面した。
 FireWireケーブルを新旧のiMacを繋げば、データ移行が簡単にできる
そうな。けど、そのケーブルを持っていない私は、外付けハードディス
ク。
 一応、対象OSを確かめた。
 すると、OS10.5までという記載。
 え、じゃあ、使えない・・・。
 OSのバージョンが上がると、それまでのソフトは使えなくなる、と
いう経験則から、そう思い込んだ。
 もし、ドライバーのダウンロードで使い続けられるプリンターやスキ
ャナー、あるいはそういう手間すら不要なデジカメのことも思い出せて
いれば、正しい解決法に直行できたかもしれないのだが。
 手持ちのDVDはDVD-Rで、全部使い切っている。
 CDはCD-RWだったので、これを使うことにした。
 一枚700MBの容量内にデータをおさめるには、コレとアレぐらいかな
・・・あ、すでに容量オーバーですか、では、これは別のCDに・・・。
 CDを焼く前に、手間を取られる。
 途中でUSBメモリーを持っていることに気づくも、それとて1GB。
 嫌気がさしてきた。
 必須データの移行を優先すべく、フォルダとファイル名から大雑把に
取捨選択していくと、明らかに「視野からはずれると、忘れ去る(Out
of sight, out of mind.)」になっていて、そのまま消失してもかまわない
データも結構あったからだ。
 それらは切り捨て、必要になったら旧iMacを立ち上げるのでいいので
はないか。
 今こそ、いらないデータを処分する絶好のチャンス。
 そう考えると、さわやかな気分が満ちてくる。
 ところが、今後のデータのバックアップ用に、外付けハードディスク
のことを考えてしまった。
 買って一年で、もう新しいのに買い換えなくてはいけないのか、と思
うと悲しくて、メーカーに問い合わせたら、
「最新のOSでも自動確認されますので、ご確認ください」
 という返信メール。
 半信半疑で試すと、あっさり読み込め、そうとも知らず、CDとUSBメ
モリーで奮闘していた私は、ああ、大馬鹿者。
 問い合わせたおかげで無駄に新しいのを買わなくてよくなったのは嬉
しいけど。
 早速、新しいiMacが来たら最初にしようと思っていたことを実行した。
 旧iMacからのデータの完全移行。
 つまり今、新しいiMacに、全く同じデータが何百とダブって存在して
いる。
 いいよね。
 ・・・いいのか。