ありがとう、はてなダイアリー

 八月三十日、ヤフー・ニュースに「はてなダイアリー」が来春サービ
スを終了する、という見出しが出た。
 え・・・。いつまでも使わせてもらえると思っていたんだけどなあ。
 終了するのか。
 過去の記事を「はてなブログ」に移行しなくちゃいけないなあ。
 ちゃんとできるかなあ。
 これなどは、まさしく、思いもよらない外からの変化、ということに
なるが、今年に入ってから、私のみならず、友達の身にも、変化に襲わ
れて本人自身が変化せざるを得ないようなことが起こっていて、なんか、
ざわついている感じがある。
 五月十六日に天王星が七年ぶりに次の星座に移行したらしい。
 星占いの世界ではかなり大きなイベントとなるそうだが、占い好きの
私なのに、知ったのはつい最近で、迂闊であった。
 突発的な変化・改革を表わす天王星が、物質と所有の世界を象徴する
牡牛座に来て、その常識がかき回されることになるらしい。個人の生活
では、誕生時のチャートの牡牛座が司る分野が刺激を受ける。
 あ、だからなんだ、とすべてをこの星の配列で読み解くのは行き過ぎ
かもしれない。
 でも、同じ変化でも、自分が望んだわけではないのに、という場合、
振り回される感覚が強くなるが、そういう変化を天王星がもたらす、と
わかれば、じゃあ、仕方ないか、と素直に諦められるから、占いは、私
にとっては心の安定剤になってくれるのであった。
 今年、三人の友から相次いで癌を告白された。
 一人は、アメリカ在住のニホン人。手術で完治した。
 一人はパリの病院から国際電話してきてくれていたフランス人男性で、
何十年かぶりに人を介して連絡が再開したばかりで、私の電話番号だけ
伝えてもらったら、病院から国際電話が入った。その後も数回電話があ
るも、それっきりで、気になっている。
 もう一人は高齢の独身フランス人女性。スペインに家を借りて移住し
ていたが、良い家を見つけて購入を契約。その段階で末期癌が判明して
フランスに戻り、手術は不可能で抗癌剤治療を始めて約一年。明日スペ
インに戻り、家の購入手続きを済ませたらフランスに戻ってくるが、そ
の後はスペインから二ヶ月に一度フランスに戻って検査を受ける、普段
はスペインで投薬してもらう生活を始めるという。
 健常者のごとき友の逞しさが、眩しい。
 時はゆく。
 変化する。 
 好むと好まざるとにかかわらず。
 その時、どう生きる。
 立ちすくむ。
 流される。
 刃向かう。
 どれでもいいのだろう。
 ただ、精神がしなやかであるならば。