思い出した。
実は、私は、去年の秋に、コンパクトデジカメを買い換えるべく、一
度、店に行っていた。
さるメーカーのコーナー前に私と男性客。
店員が男性客に声をかけて商談に入る。
私は捨て置かれ、ほかの店員も寄ってこない。
「今日は買うなってことかなあ」
手ぶらで帰って正解だった。
おかげでDSCーRX100を知り、購入する未来に繋がったから。
後継機種が出た今も大きく値崩れしていないのは、ファンとして嬉し
い。
今年はこれで花火を撮影。
ところが、撮影中に、前のカメラで写していた時の方が撮りハズレが
少ない気がしてきた。
ISO50、露出はー3。三脚にカメラを固定するが、レリーズをつ
けられないので二秒後のタイマー。花火の打ち上げ音が聞こえたらシャ
ッターを切る。
パソコンで見ると光の尾が嘘っぽく見えるのが唯一残念だったが、四
百万画素の限界であろう。
つまり、RX100に期待したのは画質。
カメラが重いからか、タイマーにしなくても手ブレしないようなので、
途中でタイマーをやめた。
撮りたいタイミングで、シャッターが切れる。
なのに、撮影直後に一瞬モニターに出る撮影画像は、多くが暗すぎる
のだ。
四百万画素のではシャッタースピードが1/8秒で固定になっていたの
で、今回もそのぐらいを求めて、まず、シャッタースピード優先を選ん
だら、自動で決まる焦点距離(←正しくは「絞り値」です)は短くなる
し、何度かピンぼけで写ったので、絞り優先に変更。
すると、自動で決まるシャッタースピードが花火の光量に適性でない
からか、暗すぎる写真になる。
マニュアルで焦点距離(←正しくは「絞り値」です)をF8に固定、
シャッタースピードを最速にしたら、ピンぼけは出現しなくなったが、
シャッタースピードが速すぎるせいか、華やかな花火の写真はやっぱり
少ない。
帰宅後、何がいけなかったのか検証。
あ・・・。
モードで選べる「花火」は、どういう機能かわからなくて無視したが、
よくよくマニュアルを読むと「シャッタースピードが遅くなる」ですっ
て。
これを選んでいればよかった・・・?
あるいはバルブにしておけば。
ただ、いろいろ見ているうちに、花火と言えば定石の、光の粉の軌跡
を長く追った写真を、私はそれほど素敵と思っていないことに気づいた。
玉が夜空で炸裂した直後の、花火のカタチと星それぞれの色がはっき
り写しだされた静止画を、私は撮りたい。
淋しげな画面は、トリミングしたら問題解決。
なーんだ。
私は、直観的に、初めから正しく撮っていたんじゃん。