寝付きが悪い時は

 ヨーグルトを食べたら、からだが冷えた。
 秋である。
 体重が落ちるぞぅ。うふっ。
「朝晩の体重を記録するだけで痩せる」というダイエット法にヒントを
得て、朝晩の体重をエクセルで視覚化し始めて約三年。
 私は、二月ぐらいから体重がするする落ちて四月半ばに幸せな下限の
頂点に達すると、夏に向かって急上昇。秋口から年末にかけて体重が減
るが、二月に向かって緩やかに増える、というサイクルを描くことがわ
かった。
 夏に太るのが解せなかったが、気温と体温の差が少ない夏は、体温維
持のために必要なエネルギー量が少なくてすみ、ところが暑さストレス
でアイスクリームや麺類などの炭水化物を摂取しすぎるせいだとか。
 今年はアイスクリームも素麺もほとんど食べなかったんだけどな。効
果はなし。
 一方、寒さの極みの一、二月は、太陽を浴びる時間が激減するストレ
スを、これまた炭水化物の摂取で紛らわせようとして体重増加となるそ
うな。
 二月にバレンタインデーというのは理に叶っているかも。
 チョコレートを嫌と言うほど食べたら、あとは日照時間が長くなるに
連れて、心も安定を取り戻すだろう。
 心が平穏なら、食欲は適正なところに落ち着く。
 体重が減ると、軽くなったからだがスポーツをしたがるようになる。
 それまではスポーツをしなくてもいい。
 誰かがそう提唱していたが、特別なことはしなくても三年間で三キロ
以上痩せた経験から、私はその論に賛成である。
 夏というストレスが去った今、食欲はほぼ正常に戻り、精神状態も良
好。
 が、思いがけないことに、夜、寝付きが悪くなった。
 横になればほぼ瞬時に眠りに落ちる私にとってはゆゆしき事態。
 焦る。
 と、体重はまだ高止まりだが、爽やかな空気に誘われたのか、からだ
が「動きたい」と訴える。
 そこで、久しぶりにノルディックウォーキング。
 自己流の変な癖がつかないよう、アルペンスキー同様、ノルディック
ウォーキングも講習を受けたし、ポールも買った。
 カーボン100%というのが、ひそかな自慢。専門店で、私の筋力な
らとプロ用を勧められたのだ。
 もともと早足だが、ポールを使うとさらに加速する。それが快感で、
普通に歩くより有酸素運動の効率が良い、というような効能は二の次三
の次。
 さて、小一時間みっちりノルディックウォーキングした夜。
 即、熟睡。
 やっぱりねえ。
 からだが心地よく疲労すればスッと寝付けるのは、当たり前の話。
 ちなみにヨーグルトのドカ食いで、体重が増えていた・・・。