動画に時間を奪われる

 寝るのが遅くて、朝寝坊。
 当然の理であるが、今日は八時半、きのうは九時半に起きた。
 遅い。
 そして、この二日間とも、起きる前まで夢を見ていた。
 テレビなどで顔を知っているだけの人達が登場していたことは覚えてい
る。
 あと、夢を見ている最中、頭の前方が熱を持ったような感覚があった。
頭がフル回転するからだろうか。
 目覚めてからも、その余韻は続く。
 睡眠時間は足りているので心配していないが、たまに、きのうみたいに
普段以上に長く寝てしまうことがある。
 なんでだ。
 私は家ではほぼパソコンと向き合っているが、見る分野は偏っている。
 そんな私が、外出自粛で、ついに新分野にデビュー。
 まずは漫画。
『ワンピース』が期間限定で無料で読めると知り、かくも人気の理由を知
るべく、アクセス。六十話までが無料と思っていたが、さらに読め、二日
目に百話に到達した時点で、あとは毎回いろいろな冒険談が続くんだなと
推察できたので、終了。
 次は『鬼滅の刃』。
 ほかにも、ブログで、無料で一話か二話読めると紹介されていた漫画を、
何冊か。
 面白い。
 が、次が読みたければ有料、という所まで来ると、私の好奇心は見事に
スウッと消えてくれるのだった。
 ほかにも娯楽はある、とわかっているからだろう。
 実際、youtubeに移り、カジサックの芸人へのインタビューに笑わされ、
ヒカルを知ると、彼の動画戦略の冴えや幸せの考え方などに感銘を受けた。
 しかし、動画は私の時間を奪う。
 人と会ったり電話するのは相手の時間を奪うことだから、それ相応の価
値であるべし、という考え方がある。
 ヒカルが、挨拶目的で出向いたはずの会社で商談を持ちかけ、話を成立
させる動画は、彼の経営手腕を目の当たりにさせてくれるが、そういう動
画も、ただ口を開けて見るだけのこちら側の人間は、その長さをまるごと
受け入れるしかない。
 見る側は、ただもう時間を奪われるだけ、という構造。
 その長さの分だけ楽しませてもらっているとは言え、見る本数が増える
と、時間が飛ぶように過ぎ去り、恐ろしいほど。
 音声配信と、それを文字にしたブログの配信を見た時、私は文章派だと
自覚した。
 自分の速度で読める。読む前にさらっと目を通し、読むか否かを決める
こともできる。
 テレビはつまらないので、youtube
 でも、私の時間を侵食され過ぎないよう、気をつけよう。
 でないと、脳が疲れて、睡眠時間が長くなる。