国際eパケットライト

 今年もフランスの知り合いにクリスマスプレゼントを送った。

 郵便局から国際eパケットライトで。

 ライトが付かない国際eパケットもある。

 どちらも航空便。追跡サービスあり。

 ただ、ライトの方が到着までの日数が長く、手渡しでなくポストへの投

函となる。紛失時に補償はない。

 料金が安いので、万一相手に届かなくても諦める覚悟でライトを選んで

きた。

 送り状は、郵便局のホームページ上で作成して印刷。

 ところが今回、「国際eパケットライト」のボタンを押せない。

 ブラウザの問題なのかとFirefoxで試すが同じ。

「料金・日数を調べる」のページでフランス宛の「荷物」を選んだら、国

際eパケットライトの料金も出る。

 国際郵便の冒頭ページには定期的に国際eパケットライトの広告が流れ

るし。

 訳がわからなくて郵便局に問い合わせたら、今フランス行きは取り扱い

がなく、

「このページに記載があります」

 しかし、各国の取り扱い一覧表に国際eパケットライトという言葉はな

い。

 欄外に「国際eパケットライトは通常郵便物─SAL扱い」とあると指

摘された。

 なるほど、小さく一行、そう書かれている。

 それなら、「料金・日数」のページで足止めしてくれたらいいのに。

 どこから辿っても正答に行き着くように作ってこそ正しいホームページ

なのではないか。

 それに世界中で取り扱いが中止というなら、なぜ広告を流し続ける。

 ホームページの細かい修正は経費と手間が理由で簡単にできないとして

も、そう居直っていいわけはなかろう。

 以前、新しい通帳を作ったら、表紙に手書きされた私の名前が間違って

いた。

 しかも二度。

「これでも大丈夫です」

 二度ともそう言われたが、そういうことではあるまい。

 けど、この論理で押し通していいと判断する人達が働く郵便局。

 私は驚きすぎて、二度とも、そのまま受け取ってしまった。

 思い返すと悔しい。

 転送の届け出を出したのに、元の住所に送られたこともある。

 フランスの郵便局も似たようなもので、重要書類を国際eパケットで送

ったら、先方手渡しの時刻が朝六時という追跡情報が載った。そんな時間

に事務所は開いていない。

 でも、とにかく着いたのだからと安堵したのは、それだけ期待値が低い

から。

 日本の郵便局にもその姿勢がいいのかも。

 嫌な事、ではないけれど、なんでかなあと嘆息したくなる事は、郵便局

に限っても、ぽろぽろある。