今日も、日本のどこかで、体温よりも気温が上がっただろうか。
でも、去年よりはまだまし、と私の体感は告げている。
私が寝る時窓を閉めるのは、クーラーをつけるからではない。部屋に
クーラーはなく、でも、夜風は体に悪いという昔ながらの常識に敬意を
表して、夏でも窓を閉めて寝る。
ただし、夜中に、寝苦しくて窓を開けたら、それ以降は開けたままで
大丈夫、と信じている。
すると、どんなに遅くても、朝の四時頃、窓から新鮮な風を取り入れ
ずにはそれ以上寝続けられなくなるはずが、今年は、まだ一度もそうな
らない。
うーん。やっぱり変だなあ。
自覚がないだけで、体調でも狂ったのかしらん。あるいは頭が。
そう言えば、きのう、洗顔フォームを歯磨きと間違えて、歯を磨いた
っけ。
考え事をしていたから、という自己弁護が通用するなら、次に考えら
れるのは、私のからだが進化し始めたってこと？！
動物も植物も細菌もウィルスも、生きとし生けるものは、常に新たな
環境に順応し、無事、生き延びられたら、「進化した」となるのだが、
ひとり人間だけが、からだそのものの進化を怠っている、という見解が
ある。
人間は、人智を駆使して周辺環境を自分達に都合良く「進歩」させて
きたが、その分、人間のからだそのものの適応力は「退化」している、
というのだ。
三十度以上の暑さには敵意すら抱く私が、今もたっぷり不機嫌でも、
去年よりは耐えられる暑さだと感じるようになったのは、家で、クーラ
ー、扇風機なしの生活を敢行し続けた結果、からだに暑さへの耐性がで
きたから、という可能性はないか。
もっとも、朝九時までの早朝は空気が爽やかなので、早寝早起きは心
がけている。
今朝は四時五十分起き。
我ながら早すぎると思ったけれど、隣人の引っ越しの音に起こされた。
朝早くから引っ越しますので、と手みやげを持って挨拶しに来られた際、
まさか、こんな早朝からとは予想しなかった。
それに、引っ越し業者が来たのは八時半頃。
じゃあ、私が起こされた早朝の二回ほどの荷物出しは、一体、なんだ
ったんだ、と疑問は残るが、早起きは悪くないので、起こされたことに
文句はない。
日曜だから、眠くなったら昼寝すればいいんだし。
昼間は暑すぎて、蝉も鳴くのを止める。
でも、真昼を過ぎても眠気に襲われないので、このまま夜まで突っ走
れそうな気はしている。
二十七時間テレビを思えば、睡眠不足の範疇にも入らないこともわか
っている。
