今日は寝不足

 以前はほぼ決まった時刻に就寝できる規則正しい生活だったが、今は、
日により三時間ぐらい時間がずれる。
 それに合わせて起きる時間も前後するが、だいたい七時間の睡眠時間で
自然に目が覚め、その日一日快適に過ごせることがわかった。
 ところが、今朝は五時半に起床。わずか五時間の睡眠時間である。
 休日なのに、なぜ。
 もうひと眠りしてもよかったが、視神経を通して届く朝の気配に脳が目
覚めてしまった。
 おなかが空いていたのかも。
 普段どおりの朝食では足りず、大きいバナナを食べても、まだ。
 十一時過ぎに、このままでは気もそぞろで実のあることは何もできない、
と早めの昼食を決意。もちろん、家かき氷も忘れない。
 すると、その後、猛烈な睡魔に襲われる。
 五時間の睡眠時間が、こんなにもまずいことだったとは。
 仕方がない、机にうつ伏せになって少し寝ろう。
 一抹の不安はある。
 今月は、特に睡眠時間が短かったわけではないのに、夜になって抗えぬ
ほどの睡魔に負け、信じられない七時半に寝たことがあった。翌朝まで十
一時間の睡眠。九時に寝た日は八時間の睡眠。横になるや否やの寝落ちで
ある。
 夏バテだ、と根拠なく決めつけていいのか不安だったが、今日の不安は
種類が違う。
 眠くて頭の芯が痛いが、果たして、すんなり寝付けるのか。
 よく、親に抱かれた小さい子供が、眠いらしいのに寝付けなくてぐずる
ことがあるが、それと同じ神経の高ぶりを感じる。
 いっそ、ベッドで寝ようか・・・。いやいや。
 幸いなことに、少しもそもそしているうちに寝付けた。
 二十分ほどで目が覚めたが、頭はぼおっとして、相変わらず、したい事
もすべき事もできそうにない。意欲が湧かない。
 テレビをぼんやり見、その後、YouTubeは積極的に見て、だんだん頭が
しっかりしてきたので、文章を書き始めたが、もうこんな時間。
 一日を棒に振ったも同然だと思うと、悲しくなる。
 あ、でも、今朝、冷蔵庫にある野菜を切って網状のステンレス製の容器
に入れて干したから、一日を棒に振ったは大げさか。
 夕食の下準備だ。
 朝の時点では今すべき事ではなくて、夕方、必要になる事をしたのだ。
 なんだか、私達の日常は、今せねば、今しておかねば、という事に追い
立てられている気がしてきた。
 その合間の無為なる時間は、必要不可欠かも。
 ただ、その時の頭はシャキッと明晰である方が嬉しい。自分で選んでい
ることになるから。