性格

 前回日記を書いてから、あれ、経済学部や商学部が文系でも理系でも
ないとしたら何系になるんだ、と自分の書いた文章に疑念を抱いたのは
正解だった。同じ文系仲間なんて滅相もない、と思うあまり、感情的に
排他してしまったらしい……。
 この日は、もう一つミスをした。ブログにアップしようとしたら、ホ
ームページが表示されず、サーバーの問題とかいう英語の警告が出た。
ならば、もう少し時間をおこうと考えればよいものを、ならば別の手段
で試してみましょ、とやってみて、編集ページに入れたので、「なんだ、
入れるじゃん」と日記を更新。あとは、クリック確定するばかり。とこ
ろが、確定画面に切り替わらない。変だなあ。何度もクリックしている
うちに切り替わってくれたが、クリックの数だけ文章が重複されている
ではないか。慌てて修正しようとするが、再び英語の警告が出て、もう
手出しができない。
 数時間後には修正できたが、自分自身の性格について、大いに考えさ
せられることになった。
 もっと良いカメラを買おうと思い立つと、その時は、すでに一台持っ
ていたせいもあるが、私がほしい性能を洗い出し、実際に購入するまで
に二年あまりかかったほど、決断するまでに時間がかかる。なのに、ひ
とたび決断したとなると、その後の行動は電光石火。待つという選択肢
が頭に浮かんでも、「鳴かせてみようほととぎす」を決行して、結果、
ああ、これなら、のんびり待っていても同じだったわ、となったりする。
と言うか、無理を押し通そうとして、こじらせた事態を収拾するのは不
毛な労力以外の何ものでもないから、時間の無駄。でも、誰にも文句を
言えない。
 こうすればよいと頭でわかっていても、その道を行けない。そういう
自分に呆れるのに、周りの人間に、こういう私をわかってよね、とは言
えないよなあ。せめて、自分の愚かしさに腹を立て、周りに八つ当たり
しないようにできたら善しとしましょうか。
 子供英語の教材に「切り紙」の図案を使うつもりが、切り紙そのもの
の美しさにも惚れ、やり始めたら、止まらない。いつしか、この一冊す
べて作り上げるまでは、という気持ちになったが、あまりの数の多さに
「出口はあるのか」と不安になってくる。
 しかし、時間とは着実に成果を出してくれるものである。
 プライベートな時間すべてを注いだ六週間の成果が収まった二冊のフ
ァイルを、朝に晩に手に取り、ひとり微笑んでしまう、今の私だ。