起こったことは、すべて吉

 修理に出したiMacは、もうフル稼働。
 が、ここに至るまでが、心理的に長かった。
 修理中に使うべくibookを引っ張り出してきたら、今やYahooのトッ
プページですら、そのOSバージョンでは正常に読み込めない世の中に
進化していて、でも、読めるか否かは、個々のページにアクセスするま
で、わからない。
 で、バンバン飛んで、駄目ならfirefoxOperaで試す・・・なんて
ことを繰り返していたら、充電池を外さなくては終了できない事態にな
り、その後は、ホームページを見ようとするとブラウザが止まる。
 初期化すれば済むはずだが、万一、途中でアクシデントでも起こった
ら、それこそ予備機としての役割を果たさなくなる。
 電子メールは無事だったので、それでよしとする譲歩の極みを納得す
れば、読書にもっと時間を割いたりして、インターネットなしでも生き
られそうな気がしてきた。
 iMacが戻って来るまでの幻想だったけど。
 修理に出すに際して、個人情報や作成データが流出するリスク対策に、
私自身が初期化しようと考えていたのは、実際には、その一つ手前の、
これらを消去しておけば安心、というレベルで労力の軽減を図ったら、
液晶交換だけの修理だったからだろう、消去したデータを戻せばすぐ使
える状態で戻ってきてくれた。
 なのに、インターネット接続ができない。
 ポートの不具合で再修理になるかも、と青ざめつつ、結局、この段階
で初期化する羽目に。
 幸い、これで問題が解決し、液晶もシステムも買った時の状況に戻っ
たことになり、当分のあいだ、不具合の心配とは無縁になれるから、
「起こったことは、すべて吉」。
 と喜んだのも束の間、どうしても読む必要のあるホームページの中に、
読み込めない箇所が発生した。
 動作の保証対象がWindowsのみでも、大抵Macで読めるし、現に今ま
でそうできていた。
 だが、それは、私が個別にソフトのアップデートを取捨選択していた
ために、奇跡的に読める状況を実現できていただけだったらしい。
 初期化して、すべてのソフトが必然的に最新にアップデートされたら、
もう読めない。
 以前の環境にも戻せない。
 それでも「起こったことは、すべて吉」と考えてみると、動作対象外
なのを、見られるからと強引にMacで利用し続ける未来への警鐘だと閃
いた。
 じゃあ、どうしたらいい。
 最善策を求めて、新たにパソコンのことで頭を悩まされることになり、
私としては、早く、すっきり解放されたいんだけどなあ。