私は、カード払いができるなら、スーパーマーケットでもそうする。
一ヶ月に一回まとめて引き落とされる方が管理がしやすいからだ。専用
のエクセルファイルに、使用日、使用カード名、内訳、金額を記入して
ゆき、明細が届いたら、それと照合して、引き落とされる金額を太字に
してゆくのである。
が、きのう、友達と軽くお茶したのはセルフサービスの店で、さすが
にカードという選択肢はなく、帰ってきてから、遣った額を現金専用の
エクセルファイルに入力したのだが、数式がはじき出した残高を見ると、
なんとなく、そんなにあったっけ、と感じる。月末でもないが、有り金
を数えてみたら、五千円強足りないことが発覚した。
財布は、お札が折れる感覚が嫌で、パキーンと延べ棒状態の札入れを
持ちつつ、お札が入っていることは稀で、現金は、小銭入れに“千円あ
ればお金持ちの日”だし、家にも三千円以上置いていないのが常なので、
誰かとディナーしたことにして諦めようにも、脳もそこまでは騙されて
くれない。
気持ちの切り替えができなくて、何もする気にならない。
仕方なく、能力を極限まで後退させ、何とかできそうなことを一つク
リアできたら上出来と見なすことにして、図書館に予約してあった本を
取りに行った。
と、母から、駅前の百均の店が閉店セールだとの電話。近くに、もっ
と規模が大きく、取り扱い商品も充実した店が二つもでき、明らかに見
劣りがするなあと思っていたら、やっぱり、そういう行く末だったのね。
しかし、八十四円と聞けば、ほしい物はあれもこれも。
店内を隅から隅まで舐め回すように物色すること一時間以上。
現金が足りるかどうかドキドキしたけど、なんとか、隣のＡＴＭに走
らずにすんだ。明日から来週にかけて、割り勘計算が発生する付き合い
が予定されており、すでに財布に余分に現金を入れてあったのだ。
だが、そういう予定を見越して多めに現金を準備しておいたがゆえの
五千円もの使途不明金と思うと、慣れないことはしないに限るというか、
私に現金管理は無理と再認識できたというか。
さて、百均でのお買い上げは、二十五点で、締めて二千百円也。
いらない物を買うのは、自分で自分のお金を盗んでいることになるそ
うだが、いつか絶対必要になるという視点で吟味した物ばかりだから、
大丈夫よね。
ところが、英語教材用に買ったキティちゃんのすごろくの袋の裏に
「おまけ用。Not for Sale」のシールが貼ってあった。
納得して買ったんだけど、なんかなあ。
