医療動画

 先週金曜日に内科的治療を受けた母は、麻酔が切れたら、もうケロッ
と普通。
 水曜日に退院した。
 けど私は、母が急性の炎症を抑えるために処置入院して一旦退院した
あとの五月七日に、再入院に関して病院から電話を受け、台所に確かめ
に行こうと携帯電話を持って急いだ拍子に足元のレッグマジックに左足
の第四基節骨(きせつこつ)あたりをしたたか打ち付けたのが、まだ完
治していない。
 母の病棟は最上階なので上り下りに階段を使うつもりが、今回は退院
の日にそうするのが関の山。健康増進の機会をみすみす逃すことになっ
た。
 それにしても、たかが足の突き指でも、その周辺だけの機能不全に終
わらないものなのね。
 痛めた指をかばって歩こうとするからだろう。左足の親指のあたりが
痛んだ。その後、傷む箇所はふくらはぎへと移り、今は、足の甲の、親
指から続いている骨のあたりが痛い。そして足の裏側に軽いしびれ。
 突き指した薬指のことを正しくはなんと呼ぶんだろう、と正確を期す
べくインターネットで調べて「第四基節骨」だとわかったが、足の指の
骨折について素足とレントゲンの写真付きで解説した整形外科のホーム
ページがあって、もしかして、私、骨折したのかも・・・。
 でも、足趾の骨折は大半が固定療法で治る、と結論されているので、
このまま、日にち薬という考え方でいいか。
 と思いつつ、「固定」という言葉に反応して、鎮静消炎テープを、柔
らかいけど、隣の指と引っ掛ける形で固定してみた。
 素人の浅知恵とならないことを祈る。
 なんにせよ、目で見て納得できるレントゲン写真付きのホームページ
に辿り着けたのは、心理的な安心となった。
 母が退院したので、ようやく、心安らかに、フランスの友人に母の入
院の顛末をメール。
 すぐに返事があったが、どうも、母がからだを切ったり貼ったりする
昔ながらの手術を受けたと思ったみたい。
 母が受けた治療内容をフランス語で詳しく解説したホームページを探
していたら、YouTubeにその手術中の医療動画があると知った。
 母の時、治療前に図解入りの治療説明書をもらったし、治療後はポイ
ントとなった場面の写真付き報告書をもらったが、見知らぬ誰かの治療
中の動画を見るのは、私自身、興味津々。
 これを送れば、母は麻酔から覚めた途端なんの痛みもなく病気から解
放されていた、と友は理解してくれよう。
 ただ、不思議なのは、この手の動画。ニホン人からの投稿が異様に少
ないことだ。
 なんとなくわかる気はするけど。