2021-01-01から1年間の記事一覧

「大丈夫」にイラッ

わかったかと聞かれたら、「はい」か「いいえ」しか答えはないと思っ ていた。 ところが、中学生の三人が三人とも、 「大丈夫です」 と答えるから、私はイラッ。 その「大丈夫」は「はい」の言い換えだと理解していいのかと自問自答 するという無駄な労力を…

ワクチンは十分あるんでしょ

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったが、現場で廃棄が生じたことに怒り心頭の河野大臣、という報道。 なんでそんなに怒るかなあ。 だって、本屋で立ち読みした雑誌に、十六歳以上の日本人全員が二回ワクチンを打っても余るぐらいワクチンはある、と…

オリンピック、開催するの

好きな季節が変化する。 私は去年、五月が好きになった。 新型コロナウイルスの蔓延で去年の四月十四日から五月六日まで休業要 請が出され、花屋も対象だと思ったら、そうではなくて、ああ嬉しい。 それどころか、花農家の応援ということで、普段は二本セッ…

『お天気ストレッチ』礼讃

今日は、窓の外が黄色っぽくくすみ、黄砂が半端なくひどかった。 こんな日に小一時間でもウォーキングしたら、身体に良いどころか、アレルギーの私には、我が身を知らぬ愚挙になる。 週に三回と決めているウォーキングを断念した。 が、やれ寒い、やれ時間が…

再び、四十肩

両手を広げた状態で手を捻る簡単なストレッチをした途端、グギッという音と共に右肩から腕に違和感が走った去年の夏。 手は真上に上がるので、四十肩、五十肩ではないと思った。 じゃあ、何。 パリ在住中、全身に大理石状の図柄が浮かび上がった時の記憶が蘇…

ブラジャーができない

高校生の女の子が、「体育の時間に走った時、こけて、自分でもびっくりした」 と言う。 上半身は前に進むが、足が付いていかなくて、前につんのめり、倒れたそうな。「子供の幼稚園の運動会でいいところを見せようとして、ぽてぽてこけるお父さん達とおんな…

寝すぎる

雨の音がする。 朝から本降り。 だが、七時半に目が覚めたのは、雨の音に起こされたからではない。 私は、大抵、六時から七時のあいだに目が覚める。 でも、起きても寒いし、そのまま起きたら睡眠時間が足りなくて一日を棒に振ると思い、トイレから戻ると、…

会食クラスターは、なくならない

行きつけの美容室が、去年の春、自粛要請で二ヶ月間休業したあと、そのまま廃業になり、私はヘアサロン難民になった。 天然のウェーブは美容師のカットの腕を選ぶ。 もっとも、髪が広がらないよう重力に期待して髪を伸ばしていたので、カットの技術にそこま…

羮に懲りて膾を吹く

時間があっという間に過ぎる、という感覚になることがある。 一日、二十四時間に限っても、そのあいだに膨大に時が流れていると実感させられるのが、この季節だ。 ほかの所の桜が咲いても、家の前の桜は枯れ木の状態で、もう寿命なのかと思っていたら、朝、…

緑の手

私のシクラメンは春分の日に最後の花が終わったが、相変わらずシクラメンのことを考えていたら、夢の中で誰かに、「しっかり調べてからにしなさい」 と言われた。 このシクラメンは、デパートで「贈り物は不可」という但し書きで安く売られていた。 でも、「…

春の喜び

春は、いきなり来るらしい。 緑色の葉のこんもりした茂みに、突然、小さな白いぽつぽつ。 ユキヤナギだ。 柳のように流れる枝先に点々と白い花が咲くからだろう、漢字で書くと、雪柳。 枯れたような枝先のそれぞれにも新芽がツンツン出て、みな、お日様に向…

スピーカー通話

たまに電話してくる叔母とは、話し始めたら一時間以上。 叔母は炬燵の上に置いたスマホのスピーカー機能を使って話すので、口が疲れるまでは平気みたい。 私も平気。が、私はその間ずっと二つ折りの携帯電話を耳に当てている。 いわゆるガラケーで、電話の受…

壊れないと、買い替えられない

先月の話になるが、節分の日。 仕事帰りにスーパーマーケットで巻き寿司を買おうと思ったら、まだ九時なのに、ない。一本も。 かくて巻き寿司を目撃しない節分となった。 食品ロス問題や新型コロナウイルスで、売れ残りを出さない本気度が発揮されたんだろう…

記憶の倉庫

記憶の善し悪しは何で判断されるのだろう。 そう思ったのは、この一ヶ月のあいだに起こった印象的な事も、刺激がなければ、思い出せないことに気づいたからだ。 刺激とは、私の場合は日記。パソコンに書いている。 その時刻にどこへ行ったのかを列記するだけ…

もっと創造力

キンコン西野の本と映画のヒットは周到に計画されていた。 制作に携わった人達は作品に強い思い入れを持つから、自分が代金を払ってでもより多くの人に見てほしいと願う。その心理をうまく活用する仕組みを西野は作ったし、無料で何百冊と配布するし、告知し…

ただほど高いものはない

キンコン西野のツイッターを読んだ時、「連日走り回ってくだっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました。しっかりしろ!」 の「吉本興業外部」にモヤッとした。 彼は、絵本制作は分担制だ…

上に立つ者

フランスで友人宅に滞在中のある晩、友に、「今から夫と小学校の親の集まりに行くから二人の子守をお願いね」 と頼まれた。 夕食後だった。 両親の参加が当然ゆえ、そういう開始時間になる。 パリで襲撃事件があった時、近隣の学校に子供を迎えに来た中に父…

ロザンの二人

ロザンの管と宇治原のYouTube番組『ロザンの楽屋』は、登録者数も、毎回の再生回数も、堅実な数字に留まっている。 面白くないからではなく、面白さを追求している方向が違うからだ。 対象者が限られる。 二人が画面の左右に目一杯離れているのは、新型コロ…

緑の財布

昔、友達が綺麗なエメラルドグリーンの財布をくれた。 二つ折りで、花びらのアップリケが二つ。 好きだった。 今回、風水占いが勧める緑を好きじゃないと思ったのは、黒と同列の緑なら、暗がりで黒みたいに見える濃い色のはずだから。 そういう緑も黒の財布…

縁起を担ぐ

普通、良き日と言ったら、六曜の「大安」。 明治時代に国が迷信だとしてどんな吉凶もカレンダーへの掲載を禁じたが、民衆の反撥に遭い、一つだけ許したのが六曜で、結果的に、信じるに足るのは六曜だと認識されるようになったらしい。 そうとわかっていても…

「謝る」真意

その叔母は、割と頻繁に私に電話してくる。 が、まずはメールで、「今、電話してもいい」 と打診。 その際必ず、「ごめんね」 のひと言が付いてくる。「謝るぐらいだったら、電話、やめようか」 開口一番、私が言う。 叔母はひるんで、「私、偽善者かなあ」 …

年末の神様

人混みに身を置くのは新型コロナを思うと避けたく、初詣は行かないことにしていた。 十日戎は福笹の授与が一月末まで延長されると神社が発表していて、ありがたいが、本来の期間をはずれた時に古い笹を持って交通機関に乗ったら周りに迷惑をかけそうだなあ。…