2022-01-01から1年間の記事一覧

信じるから、真実に

私は歴史が苦手。 日本史は最悪。 でも、テレビの大河ドラマなどを見れば、楽しく学べそう。 見ないけど。 それに、この考えは間違っていそうだと、今のウクライナ戦争を見て、気づかされた。 ドラマは、皆が知る史実から大きく逸脱しない範囲で、存在しなか…

大難を小難に

自分の口座に誤って振り込まれた金を別の口座に移しただけで「電子計算機使用詐欺罪」が適用されると初めて知った。 山口県阿武町の四千六百三十万円誤送金の話題のおかげだ。 もっとも、この刑法を知らなくても、大半の人はすんなり全額返すだろう。 私は、…

笑顔の裏の悲しみ

新型コロナウイルスの発生以来、外出を控えているが、先日、同僚とランチした。 仕事帰りは時間がないので、日を改めてのランチである。 緑濃い木々を眺めつつ、のんびり時間が過ぎる。 仕事の話は切りがないし、愚痴や不満ばかりになるので、少しだけ。 私…

『笑ゥせぇるすまん』

用があり、そこを通りかかると、男が背を向けて立っている。 男の前方に緑が広がっているので、人を待つなら、その方向を見ている方が自然である。 男が振り返ったのは、私の足音を、待ち人と間違えたのだろう。 ほほえましい。 だが、別の日も、その時刻前…

備前焼の一輪挿し

ずっと、一輪挿しの花瓶がほしかった。 たった一輪。その、そそとした風情を楽しみたいと思ったら、一輪挿し用の花器でなくてはならない。 ところが、売っていない。 なんでも扱っているから「百貨店」のはずでも、扱っていない。 新聞の折り込みチラシで、…

藤の盆栽

今、藤の季節。 フランスでも藤は咲く。 が、初めて見た時、これは正しい藤ではない、と思った。 ところが、藤の季節に奈良に行ったら、春日大社の境内に迫る裏山のあちこちでも藤が咲いていて、フランスと同じく、木から藤の花が垂れ下がって咲いているだけ…

「ある」はずが「ない」

今年、人生で初めて買った盆栽の桜は、三月二十日に最初の桜が花開き、二十八日に最初の花が縮れて満開の時期が終わり、四月六日に最後の二輪が縮れたら、もう蕾はない。 葉が伸び始めた。 一方、まさしくこの日、花屋では、売れ残っている盆栽の桜が満開に…

「ない」はずが「ある」

新聞やテレビで知った書籍は、まずは本屋で実物を見たい。 でも、ちゃんと題名を覚えていかないものだから、「幻冬舎の〇─〇というような名前の雑誌なんですが」 と判じ物のようなことを言うことになる。 〇─〇は、〇にカタカナが入る。 まったく思い出せな…

趣味の理由

職場で、私の今年のスケジュール帳の表紙を見て、スヌーピーが好きなのか、と同僚から聞かれた。 弾む声。 単に中の体裁で選んだらこれになった、と答える私は恐縮した声になる。 アメリカに住む友は、とにかくキティちゃんが好き。 帰国した際、夫からのプ…

桜三昧

ロシアのウクライナ侵攻が始まって一ヶ月と聞くと、「もう」と愕然とする。 だが、今日は三月二十六日という事実には、「え、まだ三月」と思う。 理由は我が家の桜だ。 これまで桜は外で愛でる物と思っていたが、三月三日に桜の盆栽を買った。 馴染みの花屋…

ホスピタリティとおもてなし

今も世界各地で戦争が起こっているが、ロシアのウクライナ侵攻は、腹にズドンとくる衝撃だった。 ロシアが救世主として隣国ウクライナを救うのだ、というような勝手な大義名分で侵攻を開始。結果が芳しくないと、理屈は二転三転。それだけでも突っ込みどころ…

日本語の未来

書いて推敲したのに、あとで間違いに気づく。 前回、「ストレス発症がほかに向かわなければいいんだけど」と書いたが、正しくは「ストレス発散」。 喋っていたら間違わなかったかなあ。 けど、「日本語が駄目になったのは、人が文章を書かなくなったから」と…

ウクライナ侵攻十日目

三月三日は雛祭りだった。 半月前に買った桃の花がまだ咲いているので、直前に新たに買い直さなくてもいいかなあ。 パソコンの写真アルバムを見てみた。 二年前から雛人形の周辺を撮影している。 毎年同じだから撮らなくてもいい、とも思ったけど、撮る気に…

電卓の寿命

私は暗算が苦手だ。特に引き算は。 日本人なら、1979年生まれの人が今何歳かを知りたければ、2022から1979を頭の中で引き算するだろう。 私は日本人。 でも、フランスのお釣りの渡し方をアレンジした計算方法をとる。 フランスでは、1979通…

スーパーの切り身魚

スーパーマーケットの鶏肉に、消費期限が長いのと短いのがある。 生ものなので、長い方はなぜ、と疑念が湧く。 ちょうど普段は売り場に出てこない鶏肉担当の男性が出てきていたので、聞いた。「知らぬことは知りたる人に問うべし」 である。「そういうガスを…

さりげなく最新技術

先週、久しぶりにアレルギー症状が出た。 それでも十二年前の発症当初よりましなのは、今は、体調の変化を感じたら、処方されている二種類の漢方薬を飲み、コントロールしているからだろう。 だが、当時の最悪の時を上回る薬を大量服用するのに、喘息の人特…

手土産

先月、友達の家に招待された。秋に第二子を出産したばかりで外出できないからと。 昼食はパスタとサラダでいいなら作ると言ってくれたので、じゃあ、私は何か甘い物を持って行こう。 約束の二日前、朝起きる直前に、友にパスタをご馳走してもらえず追い返さ…

優しい車掌さん

いつも乗る駅、降りる駅。 決まっていたら、寝ていても、ちゃんと目が覚める。 たまに、扉が閉まる寸前に目が覚め、走り降りる人がいるけれど、あわやと言うところで目を覚まさせてくれるのだから、身体の時間感覚は、すごい。 けど、いつもは降りない駅まで…

先延ばしする癖

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」 ちゃんと解決したら忘れて当然、ということだ。 でも、私は「解決していないけど、とりあえず保留」の状態になっても、そうなる。 去年の年末。 印刷ができなくなった。 レーザープリンターのトナーはなくなりかけていた。 で…

嫌がらせ広告

いつ頃からか、広告が美しくなくなった。 テレビ広告、新聞広告。 視聴者や購読者が高齢化し、そういう対象層に売れる商品は、なくてもいいけどあったら心がときめく、という華やかさとはそもそも無縁。 だとしても、大手の媒体の広告は、アートにも通じる映…

視覚で、記憶

新型コロナウイルスがまた広まっているが、私の生活は、始まった時からほぼ自粛。 でも、ささやかながらも、日々、何かしら、事は起こり、心は動く。 万年筆のインクがなくなりかけているが、買える場所が近くにない。オンラインで買うほどでもないと思い、…