2018-01-01から1年間の記事一覧

病院の正解

社会的な権力を笠に着て、好きに振る舞っていたら、会見などで嘘の 弁明をするしかない事態となり、厳しく糾弾されたあと、逃げるように 病院に避難する人達がいる。 心身の不調ぐらいで入院させてくれるほど、ニホンの病院はベッドの 空きがあるんだ。 個室…

日大アメフト部三昧

今週は日大関係者の会見が次々行われた。 会見を生で見ようとして、私は私の思考回路の古さに気づかされるこ とになった。 五月二十二日。多くのテレビ番組で宮川泰介選手の謝罪会見が放映さ れたが、会見の開始時刻が遅れたせいか、途中で放映が打ち切られ…

歯医者にて

歯科医の入口で靴を脱いでスリッパに履き替えていたら、 「おはようございます」 少し離れた受付けで声がする。 誰も返事しない。 あ、私に言われたのか、と気づいた時には数秒経っていて、返事しそ びれた。 でも、受付けに診察券を出す時は、もちろん、ち…

言葉ひとつ

先日お葬式に出席した。 香典は辞退する、と葬儀社が用意した定型の案内状の中のみならず、 喪主家族からのメールでも駄目押しされ、それでも持って行って受け取 ってくれるか試してもいいが、愚直を選び、香典はやめることにした。 葬儀社のホームページを…

生きる価値 2

「私は幸せではない。私は死にたい」 そう訴えたのは、四月四日に百四歳を迎えたオーストラリアの科学者、 デイビッド・グッドール。 転倒して入院しても、自分の足で歩けるし、パソコンも使いこなす。 頭脳も明晰。 だが、健康状態がさらに悪化すればさらに…

生きる価値

今日も朝から爽やかな陽気で、おまけに土曜日。 体の中からむくむくと「ちゃんとしたい」という気持ちが芽生えてき た。 「ちゃんとする」とは、冬の下着や服では季節に合わない、と予想され るので、朝、慌ただしく着たい物だけを引っ張り出してきて間に合…

常識、別の名は、洗脳

今週、一躍渦中の人に踊り出た、財務省の福田淳一事務次官。 女性記者にセクハラ発言を繰り返した、と指摘されても、 「言葉遊び。全体を聞けばセクハラではない」 と主張する、ということは、彼は、会話の中に紛れ込ませる性的な発 言は音楽の休止符ぐらい…

もうちょっと「凶」がいい

先月、お彼岸のお墓参りの帰りに、その近くのお寺にお参りした。 金運で有名なお寺で、お守りは前回のお墓参りの際新しく買い直したか ら、今回はお参りとおみくじだけ。 「凶」。 えー。お墓を綺麗に掃除したのになあ。持って行った布では足りなくて、 ハン…

女人禁制の意義

突然倒れた人が意識も呼吸もない時は、心停止と見て、胸骨圧迫と人 工呼吸で心肺蘇生を行なう。AEDが手元に届いてもAEDが電気ショ ックの必要なしと判断したら、救急車が到着するまで胸骨圧迫と人工呼 吸を続ける、というのが正しい手順になるらしい。…

延命治療 2

救急車を呼んでくれ、と自ら求め、人工呼吸器のおかげで一命を取り留 めたのは、親戚のおじだ。 肺気腫と診断されても煙草をやめず、酸素濃縮装置から酸素を吸入する 鼻チューブ、カニューラのお世話になっていたが、それでも息苦しさに襲 われたらしい。 容…

延命治療

前回、ニホンが高齢化一位を保持する国だとフランスのテレビが予想し たのは、医療の恩恵を受けられる人がそれだけ多いということだろう、と 書いたら、三日後の二十日にフランスで救急病院の大規模なストがあった。 私立以外の救急病院の約十四パーセントの…

高齢化第一位の理由

先日、フランスのテレビニュースで高齢化が話題になった際、急激な高 齢化が予想される上位の国が紹介されたが、なんと、第一位はニホンだっ た。 いや、そうだろうと想像できていたから、案の定、と言うべきである。 並み居る先進国を抑えて高齢化予想の第…

輪廻するなら

生まれたら死ぬ。 誰もこの運命を逃れることはできない。 私とて逃れる気はない。この現実を真っ向から受け止める覚悟はできて いる。 ただ、痛さや苦しさを長く堪えさせられることなく、息を吸って、次に 吐いた瞬間、あれ、私、死んじゃったのかなあ、とい…

前世があるなら

以前、テレビで見た。 北極圏は雪原が減少し、また厚みが少なくて、大きな白熊が乗るとバ リバリ割れることもある。 仕方なく、別の大地を目指した白熊がいた。 泳ぎに泳いで奇跡的にイギリスの、とある海岸に到着。 その間、満足に食べることもできなくて、…

テレビの非常識

平昌オリンピック開催中である。 羽生結弦と宇野昌磨がメダルを取った翌朝は、彼らの生のインタビュー を見たくて、チャンネルを回した。 各局の二人の奪い合いは熾烈だっただろう。しかし、それで使命が果た せたかのごとく、インタビューの中身は表層的。 …

虐待する精神

死ぬ間際に自分の過去が走馬灯のように映し出されると言われたら、 他人にはばれていなくても、自分の目には悪は悪であったとわかるわけ で、今生きているうちからより善く正しく生きよう、と誰しも自戒する ことになる。そんな大前提があって初めて、この話…

善は、悪かもしれない

人は、死ぬ間際に自分自身の一生を走馬灯のように見せられる、とい う話。 もしそうであるとしたら、次々流れる一場面一場面ごとに、満足した り青ざめたりして、心にとっては、せわしない時間になるだろうなあ。 しかし、たとえば、ペットショップで売れ残…

妄想にも現代的精神を

仏教が説くところの、空。 スピリチュアリストが言うところの、非二元、ワンネス。 そういう宇宙の根源を、私自身は体験したことはない。 しかし、体験したら、みな、それを広く知らしめたい情熱に駆られるら しく、おかげで、ひたひたと人々の知るところと…

悟らなくても

証明できないから正しくない、とは言えない。 それでも、証明できないあいだは、そうかもしれないが、そうでないか もしれない、あるいは別の可能性があるかも、という眼差しでいた方がい いと私達が知っているのは、私達の脳自体はさして進化していなくても…

悟りたい

自分の世界の美徳も語るが、短所も述べると、客観的な判断ができる 人だとして高評価を受けることがある。 しかし、そんな計算尽くでなく、たまたまその人自身が変質して、自 分が属していた世界の短所を多く語るようになった、と評してよさそう なスピリチ…

なぜ勉強しないといけないのか

暇つぶしにテレビを付けても、消すことが多い。 ニュースはどの放送局も内容が似たり寄ったりだし、女子アナのみな らず男子アナまで同一画面に複数人、並ぶようになって、アナウンサー も余っているのか、と勘繰りたくなる。 そんな中、『香川照之の昆虫す…

すごいぜ、香川照之

年末三十一日の朝、新聞の番組欄に「すごいのは昆虫なのか? 香川 照之なのか?」という番組紹介の言葉。 この手のキャプションに感謝を覚えたのは初めてである。 遅い朝食を食べつつ、テレビを付けた。 NHK Eテレ『香川照之の昆虫すごいぜ!』の去年の…