2006-01-01から1年間の記事一覧

魂は浮気性

『ツチヤ教授の哲学講義』で、しょっぱなに、宗教と哲学の違いが明快 に解説されていて納得がいったが、“生きる意味”などに思い悩むと、 限りなく宗教に近づくように思う。 まさしく自分の心の傷の理由を言い当ててくれた良い本である、と感 動して、最終ペ…

行動は正直

私はMac愛好者で、いかに職場でWindowsに馴らされようと、それは それ、と区別して、静かに二刀流を貫いている。この忠実さは私だけで はないだろうが、なんだか、我らは隠れキリシタン、という気分になっ てくる。いや、マイナーの優越感というのもあるかな…

悪魔の囁き

職場のその女性は、もともと一般ピープルとしては普通の体型だった のだが、久しぶりに階段ですれ違ったら、下へ降りる角度で見たせいか もしれないけれど、頬から顎にかけての線がシャープになって、別人の よう。 昼食を、彼女と親しい女性達と食べたので…

ないものを数えるな

まったく共時性というのはいたるところにあるもので、株の本を手に 取ったら、そのしょっぱなに「三大依存症が利益を阻害」とあり、「そ の1。他人依存症。自分に自信がないことが原因でかかる。自分に自信 がもてないのは、儲けられない決定的な要因。“信…

ブロー嫌い

職場の男性が、夜、髪を洗って乾かそうとしたらドライヤーが壊れて 大変で、わざわざSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)に書 いたぐらいだったとか。 そう、と頷きつつ、私は半ば軽蔑の眼差し。 ところが、その話を昼休みにしたら、私vs私以外の女…

自分を出したら嫌われる?

「あなたは自信がありますか」と聞かれると、なぜか「はい」と答えづ らい気持ちになるのは普通のことだろう。 自信がないわけではないけれど、胸を張って肯定し、あとで引っ込み がつかなくなっても困る、と予防線を張ってしまう。しかし、それは謙 虚な姿…

自尊心は、なぜ傷つく

たとえば、合コンのように、まだ全員の人となりを深く知るまでには 至っておらず、ほぼ第一印象でこの人が狙い目かな、と心ひそかに思う 時、私は必ず、誰もが最高得点を付けるであろう男ではなく、その次に 控える二番手を選ぶ癖があることに気がついた。学…

本当の自分

“自分探し”という考えが頭に残っていたからだろうか。本をぱらぱら めくって「本当の〜」という小見出しが目をかすめたら、「本当の愛で 男を変えられるか」が正確な言葉だったのに、目は勝手に「本当の自分」 と読み、おお、そうじゃった、“本当の自分”も考…

自分探し

自分のことは自分自身が一番わからない、とはよく言われることだが、 それをわからないまま放置せず、理解しよう、というのが、今はやりの 「自分探し」だろうか。 では、それは、どうやれば探し出せるのか。 以前、テレビ番組で、安住紳一郎と泉ピン子が金…

根つき野菜

スーパーで売っている葉もの野菜には、根つきのものと、根を切り落 とした二種類がある。どうも店によって方針が決まっているようだが、 どちらにしても、私は、以前は、根のあるなしにこだわらず、新鮮さと 値段だけを基準に買っていた。 しかし、すぐに使…

ガス漏れ警報器

料理はやっぱり炎が見えるガスが好き、というのはあくまで私の個人 的好みであるが、特にガスで御飯を炊くと美味しさの違いは歴然で、我 が家の台所事情にはいたく満足している。 ところが、今、ガス会社の言うなりになるまいと抵抗していることが ある。 ガ…

繁盛しないわけがない

カナリアのピィが脚に炎症を起こしたのか、止まり木に血の跡がてん てんと付いている。でも、乾き始めているので自然に治まるだろうと思 っていたら、数時間後、その箇所をくちばしでつついて一層出血が激し い事態を引き招いている。 慌てて動物病院に電話…

駒大苫小牧に思う

規則ってなんなんだろう。誰が作って、なぜ守らなくてはならないん だろう。君たち、そんな風に考えたことはないかい。 選抜野球の去年の夏の覇者、駒大苫小牧三年部員が居酒屋で飲酒・禁 煙して警察沙汰を起こし、下級生の春の選抜出場を辞退させることにな…

のめり込むタイプ

高校三年の時の同級生が海外赴任するというので、壮行会に出席した。 去年の学年同期の同窓会にすら出席しなかった私が、自分のために来 てくれた、と、彼が、早速、メーリングリストに感想を載せた。 そうなのだ。進学校だがバンカラ気質のみんなと過ごせた…

出口を塞いで相談するな

声をかけられたら、どんなに忙しくても、これ以上仕事を持ち込まれ たくなくても、それはそれ、私の事情であって、声をかけてきた相手に は関係ないので、明るく「はーい」と返答する。「どんな時にもハ〜イ と答えられる自分でありたい」と言った田中裕子の…

天下の回り物

黒いストッキングを履いたつもりが、黒の水玉入りだった。履き替え ればすむのだが、それは面倒。ならば、今日もパンツにすればよい。で も、それは嫌。だって、ひと冬中ず〜っとパンツばかりで、おしゃれ心 がふやけ果て、今日こそはスカート、と決めていた…

昔話のおばあさん

母が、テレビのクイズ番組で、ピノキオのおばあさんの年齢が四十な ん歳かであったと知ったのが衝撃だったらしく、その話をした。 私は「え、ピノキオにおばあさんがいたの」とびっくり。 年齢に関しては、ああ、これで童話や昔話のからくりが読めたな、と …

第一印象は最悪

会議の最終日に、受付けを頼まれた。 指定された時間に余裕を持って到着すると、受付けテーブルに男性が いる。業務の引き継ぎ説明をしてくれる人だな。 ところが、初対面の彼は「今日は、本当はそちらの部局の日なんです けど、うちからも一人手伝いを出し…

恋の季節

週に一度、保育園で子供達を間近に見るだけでも、家族を離れた集団 の中で揉まれるのは良いことだと感じさせられる。 二歳の妹に過剰に気配りする五歳の姉は、小学生の兄がいる三人きょ うだいだが、母親から暗に母親代わりを強要される家庭環境らしく、入 …

貸金庫

親が銀行に貸金庫を借りている。 この事実により、家の防犯体制を信用していない親だったのだ、と理 解できたが、銀行が、金庫室を移動し、中の貸金庫も新しいものに替え るというので、鍵の引き渡し日にお供で行った。 どの貸金庫になるかは早い者勝ちで選…

姉はせつない

保育園で、1歳から5歳児に英語を教えている。週一回ではそれほど 効果は期待できないだろうと思っていたら、子供達の吸収力はすごい。 参加するでもなく、うろちょろしていた1歳児が、1歳半を過ぎると、 日本語になりきれないむじゅむじゅ言葉を喋ってい…

堀江は去っても

生意気にも「堀江」と呼び捨てにしたが、有名人はそれでいいのだ、 と勝手に納得し直したところで、私のメールソフトはEudora。Mac歴 と同じで、今のは二代目となる。 少し前に、友達の一人が、私から来たメールに返信しても、送れな い、と言ってきた。どう…

食べ過ぎた

自分向きのダイエット法に出会ったら、どうなるか。 私は、安心して食べる量が増えた。 黒酢ダイエット。もともと酢の系統は好きでりんご酢のお湯割りを常 飲していたのだが、黒酢は初めて。独特の味を舌が嫌がり、蜂蜜を入れ たら味がまろやかになると書い…

幸せな人は意地悪しない

以前から昼休みの場に置けるいじめにも似た「軽い無視」に耐えてい た私だが、ついに、完全に足抜けすることにした。 一緒にいるのはかまわないけど、それだけにしてね。 そう言いたげなお局ボスの振る舞いと、それに迎合する面々の空気に 屈したからではな…

お餅はお好き?

朝の空気が痛いと思ったら、マンションの中庭は一面の霜。裏の空き 地も同様である。しかし、我が家のカナリアは高らかに歌い始め、日の 出前の暗いさなかにさえずって、まもなくの夜明けを告げる夏の野鳥の ごとき生態を見せている。 この寒さだと、まだ当…

簡単ケータイ

米も醤油も何もかもスーパーマーケットで買うようになって久しいが、 スーパーのビニール袋では手が引きちぎれそうだと母が言い、同感だっ たので、ショッピングカートをプレゼントした。中がカラの時は後ろ手 に引き、いっぱい詰めて重たくなったら前後の車…

とんど祭り

きのう、うちの地区で「とんど祭り」があった。毎年行っていたのに、 今年は不参加。ショックで寝込んだからではない。が、ささやかにショ ックだったことは事実だ。 テレビで発音されたのを聞いて耳を疑い、すぐさまチラシで確認した ら、確かに「とんど」…

長寝、長風呂

朝、日が差すと、リビングの窓ガラスの上から下までびっしり付いた 水滴がきらめき、ほれぼれする美しさである。 冬ならではの風物詩。 だが、見とれてばかりはいられない。 ガラス面の広いワイドビューはそれだけ夜露が多く張り付く。その対 策に24時間換…

偶然の一致

この寒さではもっと早くにそうなるのではないかと思っていたが、よ うやく瓶入りの蜂蜜が底の方だけ固まった。 パリでは、朝市で、自家製の蜂蜜売りから毎回違う種類を購入して味 比べするのがささやかな贅沢だった。ところが、帰国してからは、輸入 品を混…

年の初めはバーゲン

正月の初売りの日に升酒を振る舞ったりしていた店々も、今や、そう いう余計な回り道はやめたようで、ただただバーゲン一色。 私も、初日から、連日、ショッピング三昧である。 それでよいのか、と自問すると気弱になるが、心浮き立つ気分こそが 正月精神だ…