2007-01-01から1年間の記事一覧

「バカ市長」訴訟に学ぶ

先週、大津地裁の判決で負けた原告、彦根市の市長がテレビでコメン トするのを見て、初めて「バカ市長」訴訟のことを知った。 新潮社を控訴すると話す獅山(ししやま)市長がニタニタ笑っている ので、私は戸惑う。 この人は遊び半分で裁判しているの。 新聞…

鈴虫

スーパーの花屋に並んだ鈴虫のケースに、するする吸い寄せられるよ うに近づいた。 私の部屋は、ドアノブにはモビールの鈴、窓には南部鉄の風鈴、椅子 の肘掛けには東南アジアのどこかの国の鈴のアクセサリーがぶら下がっ ていて、ドアを開けたり、窓から風…

説得されると、感情は

昔、衝動買いしたアーミーグリーンの布製バッグは、普段使いには大 きすぎて長年放ってあったが、保育園に英語を教えに行くには、教材を 入れるのにもってこいの大きさ。ようやく日の目を見ることになったの はいいけれど、今度は酷使しすぎて、取っ手の革が…

靴には悩まされます

夏のバーゲンのまっさいちゅうだが、そのスカートは、バーゲン直前 に、大型スーパー内のブランドショップで購入した。 去年物のスカートの大幅値下げに出くわしたら、一枚あってもいいか なと思える値段だったのだ。 有名デザイナーの廉価版ブランドの店だ…

赤じそジュース

赤じそにはポリフェノールがいっぱいと知り、赤ワインの代わりの健 康飲料だぁ、と赤じそジュースを作ってみた。 ざっと汚れを取るべく水で洗うだけでも赤い色素が抜け出るし、五、 六分煮て、煮汁を漉すと、残った葉は完璧に青じそ状態。青じそに人工 的に…

企業秘密を持つ人

「心ひとつですね」 用件が済んでから、生命保険の外交員で〃所長〃という肩書きの女性 に、外交員として成功する人としない人がいるその差は何かと訊ねたら、 返ってきたのがこの答えで、私は心の中で唸る。 〃やる気〃と発想は同じだが、この言葉には、万…

敏腕セールスの秘密

生命保険の外交員のイメージは、身近な人に義理で入ってもらったら、 そこで営業成績がストップして退職、というもの。 だが、そういうあまたの脱落者の中から抜きんでて、高額所得者とな る人もいる。 その差は、どこにあるのだろう。 私は、保険は、私の就…

シャンプー、一分

髪の毛を切った。 ロングヘアを目指しているはずが、ヘアサロンに行くたび、ロングヘ アからセミロング、さらにはショートへと、目標から遠ざかる一方の髪 型を希望して、ついにはベリー・ショートになった。 家庭教師先の子供達が「『花より団子』の司だぁ…

次の世代に継承せよ

チューリップの季節が終わっても、子供達の口の中はチューリップ畑。 生まれたての永久歯は、一つ一つの歯の先に三つの小さなぽっちりが あり、三枚の花びらで描かれる、あのチューリップの花のごとし。 家庭教師先の子供達の歯を見るたび、漠たる違和感を感…

サマータイムは先進国の条件?

ヨーロッパとアメリカは、今、夏時間。その時差の方が好都合なので、 一年中サマータイムならいいのに、と思う私。 ところが、日本もサマータイム制にしようという動きが、まだ、続い ていることをウェブのニュース記事で知った。 小泉前首相が自民党参議院…

デザートの理由

再びフランス人宅に夕食に招かれた。 外で待ち合わせて一緒に帰り、彼女はそのまま台所に直行すると、手 を洗わずエビ料理に取りかかり、途中でトイレに行っても、案の定、手 を洗わなかったが、そうして出された料理を食べた私は、体調を損ねる こともなく…

清潔さの国事情

きのうは雨で、特に靴には困ったけれど、暑くないのが嬉しいなあ、 と思っていたら、エレベーターで出くわした宅配便配達の女性から「暑 くても、晴れている方が、荷物が濡れないから、ありがたいんです」と 言われ、なるほど、勤め人は、通勤の往復だけ雨を…

日本のパンは美味しいけれど

フランス人に夕食に招かれ、手みやげに悩んだ。デザートは、一番意 気込んで手作りが準備されているはずだと思うと、何も選べなくなる。 屈託したまま、翌日にでも食べてもらえればと、クルミとレーズン入り のパンにした。 すると、これが、どこで買ったの…

子供と週休二日

個人的に英語を教えている子の親から、学校で親の会合があり、子供 の送り迎えができないので日を変えてほしいと頼まれ、できれば、五時 間目まで授業がない日にしてもらえれば、と言われて、小学一年生にし て、いきなり、週に三回、五時間目まで授業がある…

異変はシグナル

保育園で英語を教えて帰ってきたら、右の白目に赤い筋が多数発生。 でも、寝て起きたら治っているだろう、と思って寝たのを思い返すに つけ、「願えば叶う」とか「信念岩をも通す」、いや、「棒ほど願って 針ほど叶う」でもいいのだが、そういう言葉を支えに…

手作りできる強み

やんごとなき人々の日常に憧れ、模することで、言葉や文化が下に広 まるように、裕福な人達が、天然自然の食の贅を自慢してくれれば、添 加物に頼らぬ技術革新を食品業界に期待できる、と言いつつ、実は、本 気では信じ切れていない。 サボテンに寄生する虫…

食品添加物の次

ご飯に昆布の佃煮というのは私が好きなものの一つで、いつも、スー パーで安売りになった時に買っていたのだが、粘りつく舌触りと市販の 肉団子のタレに通じる妙な甘ったるさに軽い拒絶反応が起き、近頃は買 いたくても買えない。 『食品の裏側』という本を…

道を訊ねる時

スーパーから出ようとしたら、これから入ろうとする女性に「今、雨、 降ってますか」と聞かれた。 いままで、いろいろな人に道を聞かれたし、隣に近寄ってきたおばち ゃんから「そっちの方が美味しいかしら」と唐突に話しかけられるよう な経験もしてきたけ…

脳波で恋愛

学校に行き、社会人となって、結婚する。それが人生の大きな流れと するなら、最初の二つのレールにはすんなり乗れたのに、最後の一つは 難関となって私の前に立ち塞がった。 でも、そのことに葛藤はなく、反対に、なぜ、その人を配偶者に選ん だのですか、…

私だけの正常

我が家は今どきのマンションで、風呂も外壁に面していないため、よ ほど寒い冬でもなければ、私が湯の温度設定を四十度以上にすることは ない。今の時期なら三十九度。決して熱すぎはしないだろう。 それでも、足や手が、熱さ負けしてか、痒くなることがあり…

一人のルール

それはカウンター席がメインで、女の一人客は、入ろうとした途端、 無言の拒絶で追い返される類いの小さな店だった。 が、果敢にも席に着いた女性がいた。 それがすでにルール破りなのだが、もし、孤高に料理を味わい酒を傾 けるなら、その威厳に敬服して、…

傷つかないコツ

人は、ひとの言葉に傷つく。 言葉を発する側は、相手をへこませたいと明確な意図を持った確信犯 である場合もあれば、そうでない場合もある。 結婚した夫婦に「子供はまだなの」と訊ねたり、第一子が少し大きく なっても「そろそろ二人目は」とせっついては…

別れるに時あり

学校や職場で一生の友と言ってよいほど親密になり、次なる道が異な ろうとも、そんなことぐらいで壊れる仲じゃあない、と思っていたら、 徐々に疎遠になって、限りなく無に近づくことはよくある。 儀礼にすぎない年賀状が最後の砦となってくれるならまだしも…

出会うべき人

私が初めてフランスに滞在した際、私を通じて日本に興味を持ち、以 来、日本語を学び、日本に来ることを夢見ていたフランス人が、夢を実 現して日本に来ているのだが、彼女の進路の手助けにずいぶん時間を取 られた。 別に私に義務はない。 だが、私の脳裏に…

思い癖

人の心は、生まれた時は無色で、徐々に個性ができるのではなくて、 生まれながらに個性が備わっている。 そんなことは、子持ちの親、特に子供が二人以上いる親なら、実感と してわかっているのだろう。私は、保育園の英語レッスンで子供達を見 ていて、とく…

美しい国より、美しい人

電車の中で、隣に座ったオンナが化粧をし始める。 一日目は二十代の勤め人。ところが、三日目に学生とおぼしき十代と 出くわす前の二日目には、完璧なる白髪を完璧なる黒髪に染め上げた歳 の人がやおら口紅の塗り直しを開始したものだから、私は匙を投げまし…

引用のリスク

読んだ途端、別の本に出ていた話そのままじゃないのと気づいた私は、 念のために、そのもと本を引っ張り出してきた。 一つは『心のチキンスープ2』の中の『窓』という小話で、最後に 「作者不明 ロナルド・グールステン&ハリエット・リンゼイ寄稿」と ある…

それでも盗作だと思う

私が自分の幼さを恥ずかしく意識したのは、大学時代、友達が洋服の 販売か何かのアルバイトをしているというのを聞いて、従業員価格で安 く買えるのが羨ましいと言ったら、目で激しく軽蔑された時だ。 確かに、その程度のことを羨ましがるとは底が浅い。 読…

利上げバッシング

人から大きく遅れて去年の夏、初めて株に手を染めたものの、損切り して、早々に株から撤退したが、証券会社のホームページには購入した 金額を入力したままにしてあり、たまに見るのだが、株価は下がる一方 で、事前にあんなにも勉強し、決算書の厳密なる分…

原作への愛と忠誠

「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで〜」という歌が幼稚園では やっていると聞き、歌ってもらったが、言われるまで、「Old MacDonald Had a Farm」のメロディだと気づかなかった。だが、そうと知ると、 亜流に乗っ取られた本家の義憤を感じて、「あん…